【報告】8/26 防災教育ファシリテーター養成講座<初級14期>③逃げ地図

小田原での講座も残すところ後2回となりました。

本日は津波に特化した逃げ地図の講座を行いました。
逃げ地図とは、津波から安全となる場所を起点に、3分間単位で進める距離を色付けしていくものです。これにより自分の家などから安全な場所までの所要時間の目安を立てる事が出来ます。

前半は、逃げ地図とは何か、このワークを行う目的は何かということを、講師の実体験も交えながらお話しました。

メインとなるワークは、2班にわかれて行いましたが、今回は欠席の方もいらしたため、ファシリテーターも作業に参加しながら進めていきました。1班は橋や施設が使える・もう1班は使えない、と条件に差をつけて行ったので、出来上がりの地図は全く違うものとなりました。

作業終了後、橋や施設が使える条件で作った地図は、大体12分以内で逃げられるという結果になり、それを見た両方使えない条件で作業した班のメンバーからは、思わず「逃げられるんだ~!」との声があがる場面もありました。

後半の振り返りでは、以下のような問題点が浮き彫りとなりました。
・避難ビルが使える条件で地図を作成したけれど、一部小さいところもあり、本当に使えるのか心配。
・海に向かって逃げる勇気があるか、海抜15mの避難した先も道路しっかりあって留まること出来るか不安。
・地図の色で危険なエリアが地図で右下になったが、狭い道もあるし、私道も多いので土地勘が無いと逃げる方向が分からない。
・道も狭いので、観光客も含めてみんなが逃げた場合時間がかかるかも。
・条件が厳しいと、大きい通りの場所さえも、避難に時間がかかるエリアだと気づいた。
・場所によっては、橋か鉄道を渡らないと逃げられないようなところがあることがわかった。

今回は、作業ボリュームが多く、また頭も使って進めるワークもあり大変だったかもしれませんが、参加された皆様は毎回新たな発見をされていて、充実した様子もうかがえました。

逃げ地図は、地図が出来上がったところからがスタートです。今回の受講を機に、問題点の解決方法を色々考えてみて頂けたらなと思います。

(記事担当:藤井江里 編集担当:鵜野朋子)


■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編14期>
日時 :2023年8月26日(土)09:30-12:30
会場 :おだわら市民交流センターUMECO
参加者:7人
講師 :野村陽子
サポート:防災教育ファシリテーター 佐藤卓志 藤井江里 山崎聖子
統括 :石田真実

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