
2011年3月11日14時46分、東日本大震災。
私たちは、職場で、学校で、自宅で、あるいは街角で、今まで経験したことの無い、大きくて長い揺れを経験しました。その恐怖を感じた私たちは、津波に襲われた東日本沿岸部での状況はとても他人事とは思えませんでした。
「何かしたい」という気持ちに突き動かされるように集まった仲間と共に、何度もボランティアバスに乗って被災地支援に携わりました。活動の中で被災されたみなさんから言われたことは「いつかあなたの地元も被災する。この三陸でのことをよく見て帰って欲しい。そして地元で備えて欲しい」という強い、強いメッセージでした。
「被災地の復興の一助となりたい」という気持ちから始まった私たちの活動は、「明日にも来るかもしれない、かながわの災害に備えたい」という思いに繋がり、「自分のいのちは自分で守る」大切さを伝える現在の「かながわ311ネットワーク」という形になりました。そして「自分のいのちは自分で守れる子どもたちを育てよう」と学校防災教育とそんな子どもたちを育む防災教育ファシリテーターの育成に力を入れてきました。
2016年の熊本地震をきっかけに、マンション被災後の復旧・復興の難しさと、事前準備による復旧・復興のスピードに違いが出ることを、被災地から直接学びました。首都圏で同じことが起きたら、より大きな混乱が起き、予想以上の困難になることも容易に想像できました。こうした経験から、事前準備の重要性を柱にしたマンション防災にも取り組み始めました。
「いのちを守る。暮らしを守る。
そのために事前に備えること、それが防災」
私たち「かながわ311ネットワーク」はそう考えています。
そのために、子ども、大人、お年寄りが、互いに意見を交えながら学び合うこと、そして、学びから得た知識や技術、経験を、家庭や学校、地域、マンションなど様々な場所で分かち合い、事前に繋がりをつくること、に取り組んできました。
私たち一人ひとりが事前に備える「防災人」となって、その繋がりを自然災害から私たちを守る「森」のような存在に育てていくこと、これを「かながわ311ネットワーク」の存在意義として、これからも活動を続けていきます。
- 団体情報
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- 名称
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認定NPO法人かながわ311ネットワーク
- 代表理事
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伊藤 朋子
- 住所
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横浜市神奈川区大口仲町194番地9 横浜妙蓮寺シティハウス107号
- 電話番号
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070-5577-5394
- 郵便物送付先
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〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2
かながわ県民活動サポートセンター内レターケースNo.361