防災教育フォーラム

東日本大震災の支援活動を通して、私たちは「防災教育の大切さ」を学びました。あの震災から防災教育はどのように変化しているのでしょうか。

2017年からスタートした「防災教育フォーラム」では、当団体が関わった学校等での防災教育の事例やその後の取り組みなどについて、子どもたちや関係者が一同に会し、みなさんの前で発表します。発表者同士が質問し合ったり、ゲストスピーカーからアドバイスをもらうトークセッションも行っており、報告を聞くだけではなく、防災教育に関心を持っている先生や団体等とのつながりを作る場として、毎年多くの方にご参加いただいています。

第9回 2025年3月8日
「わたしたちが取り組む防災教育の過去・現在・未来」

子どもたちを取り巻く「学校・家庭・地域」の三つの環境が連携して防災教育に取り組んでいる地域の事例紹介。

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横浜市立南中学校(南区)

「つなぐ、学ぶ、挑む」という学校教育目標を掲げ、下町ならではの、ここでなければできない教育を展開。石巻日々新聞の作者と偶然出会い「中学生が避難所で活動しているところはうまくいった」という話を聞き「教員ではなく、やっぱり子どもたちなんだ」と思い、夏休みに「防災学び塾」を開催。今回は「防災教育に地域や生徒を巻き込むには?〜4年かけて構築した年間サイクルの仕組み〜」について講演。

横浜市立南中学校生徒会(南区)

土砂災害の危険が多い地域性に合った防災訓練を生徒主体で実施。昼休みに予告なしで土砂災害を想定した抜き打ち訓練を行い、全校生徒がどう行動するか検証。全校生徒の防災意識を上げるために、土砂災害についてさらに学び、実際に土砂が落ちてくる体験イベントを考えている。

南中学校地域防災拠点運営委員会(南区)

地域防災拠点訓練として拠点委員のスキルアップのために年3回の訓練を行う他、2021年から地域住民と南中学校の生徒が情報を共有する「防災学び塾」を、2023年から地域の子どもや中学生を対象にした「防災キャンプ」を実施。また南中学校の生徒も地域防災拠点訓練に参加しており、テント設営準備、受付準備、はまっこトイレを担当してもらっている。

横横浜市立中川中学校(都築区)

大きな災害リスクが少ないエリアにあるため防災意識はそれほど高くなく、これまで一般的な防災教育を行なっていた。今年度から「新たな防災教育の取り組み」として、告知なし避難訓練や災害時のジレンマ体験ができるクロスロードを実施。また、防災学習をメインにした修学旅行として岩手県の南三陸の民泊、南松島町の震災遺構を見学予定。

小学5年生の防災教育ファシリテーター

当団体最年少防災教育ファシリテーターの小学5年生。小学4年時の社会科の授業をきっかけに防災に興味を持ち、防災士、防災介助士の資格も取得。これまでの取り組みやこれから取り組みについて発表。

損保ジャパン株式会社

「安心・安全・健康のテーマパーク」により、あらゆる人が自分らしい人生を豊かに楽しむことのできる社会を実現に向けて、「安心安全の取り組み」として将来を担う子どもたちとその保護者を対象にした「防災ジャパンダプロジェクト」を紹介。また、災害におけるドローンを活用した訓練の他、自治体と連携した防火戸ステッカー普及活動、すまいのハザードマップ活動も展開、情報提供としてSORAレジリエンスのサイトを運営している。

第8回 2024年3月3日
「子どもたちを取り巻く家庭・学校・地域の三位一体の防災教育を考える」

これまでと少し趣向を変え、子どもたちを取り巻く家庭・学校・地域の3つの環境に視野を広げることで、より持続可能な防災教育のあり方を考えるきっかけづくりに取り組む。

横浜市立南中学校「防災学び塾」(南区)

2023年に続き、夏休みに「防災学び塾」を開催し、避難所運営ゲーム「HUG」のワークショップを実施。参加者は生徒・教員・PTA・地域住民が混ざり、避難所運営の疑似体験をした。中学生が中心になって運営し、分からないことは大人が助言するような場面が見られた。

中学生の自治会役員

自治会役員をされていたお父様の背中を追って、数年前、新年度役員募集に中学生が名乗り出たことに始まり、今では数名の中高生が役員として活躍している自治会の取り組みについて、子どもたちが加わったことによる変化や、名乗り出たきっかけを発表。

親子で防災備蓄食の見直し

東日本大震災当時は1歳だった、横浜市内に住む中学生が、防災教育ファシリテーターで管理栄養士の資格を持つ母親と共に、ローリングストックを行っている防災備蓄の食品について見直しをした経験から得たことを発表。

日常に溶け込んだ防災

防災教育ファシリテーターで自称「防災オタク」の母親の下、幼少期より生活や家庭の中に当たり前のように防災があった環境で育った兄妹が、これまで経験したことや、成人となった今気づいた防災教育の大切さについて発表。

ゲストスピーカー(敬称略)

森本 晋也
岩手県立図書館 館長
岩手大学地域防災研究センター 客員教授

2010年3月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から8月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。文科省の各種有識者会議の委員を務め、2019年4月より文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官を経て、2024月4月から現職。

第7回 2023年3月4日
「コロナ禍の防災教育を考える」

横浜市立一本松小学校6年生(西区)

総合的な学習の時間として、災害想像ゲーム DIG・クロスロード・避難所運営ゲーム HUGを実施。HUG 以降、在校生に防災や学校の安全のことを伝えるためのツールづくりに発展。

川崎市立苅宿小学校4年生(中原区)

令和元年の台風で浸水被害があり避難所となった学校。その経験から、総合的な学習の時間のテーマを「自分の生活や命を守ろう」とし、全クラス(3クラス)で災害想像ゲームDIGを実施。DIG以降、自宅の安全を見直すなどの活動に発展した。

藤沢市立村岡中学校1年生

総合的な学習の時間として1年間を通して防災学習に取り組んだ。防災クイズやピクトグラムの作成、藤沢市ジュニア防災リーダー講習、HUG、DIG、まち歩きなど、充実した学習内容になっている。(事前収録された教員の発表動画を再生)

大和市少年消防団

2018年から毎年、春に避難所運営ゲーム「HUG」研修、夏に避難所運営研修(宿泊)を実施してきた。一昨年はどちらも中止、昨年はHUG 研修のみ、今年はHUG 研修とDIG研修の後、避難所運営研修(宿泊)を実施した。

横浜市立新橋小学校4年生(泉区)

1年間を通して防災学習に取り組んだ。防災リュックアンケート、なまずの学校、泉区防災出前講座、DIG、まち歩きなどを体験し、もっとみんなに防災のことを知ってもらうため、防災トランプや防災すごろくを作成。授業参観で保護者に体験してもらった。

恩田小学校キッズクラブ(青葉区)

今年度初めてキッズクラブでの防災教室を実施。地震の時の身の守り方、避難時に児童がかぶるキャップのかぶり方の説明、キャップ被り競争、避難訓練の流れで実施した。低学年が多かったが集中して取り組んでいた。

大和市教育委員会

初任者研修の一環として、防災講演を実施。「かながわ版防災教育プログラム」の説明とクロスロードの体験を行った。大和市では消防と連携した教員研修や中学校への防災授業なども実施している。

横浜市立南中学校(南区)

2022年に続き、夏休みに「防災学び塾」を開催し避難所運営ゲーム「HUG」のワークショップを実施。参加者は生徒・教員・PTA・地域住民が混ざり、避難所運営の疑似体験をした。中学生が中心になって運営し、分からないことは大人が助言するような場面が見られた。

ゲストスピーカー(敬称略)

森本 晋也
文部科学省総合教育政策局
男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官

2010年3月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から8月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。文科省の各種有識者会議の委員を務め、2019年4月から現職。


川崎 杏樹
株式会社かまいしDMC 地域創生事業部
いのちをつなぐ未来館 職員

私は震災当時釜石東中学校の2年生でした。地震発生後高台に避難し助かることが出来ました。助かることが出来たのは、防災教育のおかげだと思います。現在は当時の体験と防災教育の大切さについて伝える活動をしています。


小松野 麻実
株式会社かまいし DMC 地域創生事業部
根浜海岸オートキャンプ場 職員

岩手県釜石市出身。釜石小学校卒。中学2年生で東日本大震災を経験。大学3年生の時に、かながわ311ネットワークの防災ファシリテーター講座を受講。同年夏に復興庁の「復興・創生インターン」として故郷で1ヶ月間まちづくりの活動をし、大学卒業を機に地元へUターン。2019年DMC入社。現在は鵜住居地区の根浜シーサイドで働いている。

第6回 2022年3月5日
「コロナ禍の防災教育を考える」

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横浜市立南中学校(南区)

夏休みに「防災学び塾」で災害想像ゲーム「DIG」のワークショップを実施。参加者は生徒・教員・PTA・地域住民が程よく混ざり、過去に土砂崩れを起こしたり水が出た場所などを地域の方が生徒に教える様子が見られた。

横浜市立戸部小学校4年生(西区)

総合的な学習の時間として、災害想像ゲーム「DIG」を実施。授業の初めに、事前に子ども達からもらっていた質問に石田が回答。DIG以降、防災すごろくの作成などに発展した。

横浜市立並木中央小学校4年生(金沢区)

各学年2ラス程度の小規模校。コロナ禍により分散登校などの影響で、総合的な学習の積み上げが難しいと悩み、当団体に相談。4年生は2クラスなので両クラスで災害想像ゲーム「DIG」を実施。DIGの翌日にすぐまち歩きに出るなど、学習に勢いがついた。

大和市少年消防団

2018年から毎年、春に避難所運営ゲーム「HUG」研修、夏に避難所運営研修(宿泊)を実施してきた。2020年はどちらも中止、2021年はHUG研修のみの実施となった。毎年新しい団員がいるので、継続した取り組みとなっている。

ゲストスピーカー(敬称略)

森本 晋也
文部科学省総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官

1994 年から岩手県内公立中学校社会科教諭として勤務。2010 年 3 月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から 8 月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。2012 年4月から岩手県教育委員会で復興教育・防災教育を担当。文科省「防災教育の体系的な指導に関する調査研究」有識者 (2013 年)、中教審学校安全部会委員(2014 年)「岩手県震災アーカイブシステム構築に係る有識者会議」委員(等を務める。2016 年 4 月から岩手大学で准教授として効果的な防災教育のあり方を研究。2019年4月から現職。

第5回 2021年3月6日
「コロナ禍の防災教育を考える」

横浜市立戸塚高等学校(戸塚区)

昨年度に続き「戸高学び塾」でワークショップを実施。感染症対策をしっかり取った上で、工夫を凝らした新しいワークショップの形だった。参加者は生徒・教員・PTA・地域住民が程よく混ざり、ZOOM の使い方を高校生が地域の方に教えたり、糸電話の使い方を地域の方が高校生に教えるなど、相互に補い合う様子が見られた。

埼玉県立日高特別支援学校

肢体不自由のみの小学部から高等部まである特別支援学校。ぼうさい甲子園で6年連続受賞。平成27 年度から優秀賞、奨励賞、優秀賞、奨励賞、大賞、奨励賞を受賞。

横須賀市幼稚園協会

協会のスキルアップ研修の位置づけで災害想像ゲーム「DIG」を実施。会場参加とオンライン(ZOOM)参加の両方で対応したハイブリッド型の研修となった。また、3 回連続研修で、1回目がDIG、2回目は佐藤敏郎氏による講演、3回目はマニュアル改定ワークショップを実施。オンラインで研修に参加した園からも好評だった。

防災教育ファシリテーターによる地元や職場での活動

  • 河原義文さん「川崎市麻生区でのペット防災」
  • 箕輪真理さん「小田原市でのママ向け防災」
  • 佐々木美香さん「横浜市鶴見区でのママ向け防災」
  • 高石祐次さん「企業の取り組み」
第4回 2020年2月22日
「今を知りこれからを考える」 

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鎌倉市立山崎小学校

6年生の1クラスで、総合的な学習の時間として避難所運営ゲーム「HUG」を実施。台風15号・19号の体験から避難所に対しての関心が高まり、HUGの体験に繋がった。その後、避難所運営委員への質問会を開くなど、学習を重ねている。

大和市少年消防団

2018年からの継続した取り組み。年度初めに2日間かけて避難所運営ゲーム「HUG」の体験と、課題の洗い出しや解決策を考えるワークをし、夏には避難所体験訓練を行っている。HUGの経験が夏の訓練に生かされている。

厚木市立南毛利小学校

学校保健委員会の講演として「家族防災会議」のワークを実施。参加者は教員・PTA役員・地域の方。台風15号の直後だったこともあり、ワークを通じて、具体的に何をすべきかを考えるきっかけとなった。

松田町立寄小学校(神奈川県足柄上郡松田町)

全校児童30名ほどの小さな学校。職員研修 (人権研修)として避難所運営ゲーム「HUG」を実施。参加した職 員の中に親戚が熊本地震を経験した方がいたため、具体的な対応策の提案がされた。HUGの体験を通じて災害時の避難所での人権的な配慮について考えるきっかけとなった。

横浜市立戸塚高等学校(戸塚区)

「戸高学び塾」という学校が企画する地域に開かれた講座で避難所運営ゲーム「HUG」を実施。参加者は生徒・教員・PTA・地域住民が程よく混ざり、混乱しつつも生徒の活躍が見られた。横浜市立だが高校なので避難所指定はされていない。

講演「今、求められる防災教育 ~釜石の子どもたちに学ぶ~」

森本 晋也(敬称略)
文部科学省総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官

1994 年から岩手県内公立中学校社会科教諭として勤務。2010 年 3 月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から 8 月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。2012 年4月から岩手県教育委員会で復興教育・防災教育を担当。文科省「防災教育の体系的な指導に関する調査研究」有識者 (2013 年)、中教審学校安全部会委員(2014 年)「岩手県震災アーカイブシステム構築に係る有識者会議」委員(等を務める。2016 年 4 月から岩手大学で准教授として効果的な防災教育のあり方を研究。2019年4月から現職。

第3回 2019年2月23日

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横浜市立鶴見小学校(鶴見区)

『6年間を見通した防災教育の計画づくり』
新入生のスタートカリキュラムの1つとして「防災」を新たに加えた。保育園や幼稚園でどのような訓練をしてきたか、どんなことを教わってきたか等を確認し、『ぼうさいダック』を使用して、地震・火事・津波の時の行動を練習した。6年生までの防災の取組みを発表。

大和市少年消防団

2018年からの継続した取り組み。年度初めに2日間かけて避難所運営ゲーム「HUG」の体験と、課題の洗い出しや解決策を考えるワークをし、夏には避難所体験訓練を行っている。HUGの経験が夏の訓練に生かされている。

横浜市立桂小学校(青葉区)

『平成30年度学校保健委員会 防災の備えについて考えよう』
学校保健委員会として避難所運営ゲーム「HUG」を実施。参加者は保健委員の5年生・6年・PTA。初めての取り組みで時間も短かったため、ほんの触り程度だったが、児童も大人も気づきが多かった様子。避難所が実際にどういう状況になるのかのイメージを持つきっかけとなった。

座間市立西中学校

2年間の研究指定を受けての1年目。西中学校に入学する座間小学校と入谷小学校はそれぞれ、2年間の研究指定を受けており(座間小学校2014~2015、入谷小学校2016~2017)、生徒は小学生時代に防災教育に取り組んできた。まず6月に職員研修で、9月に2年生5クラスを対象に災害想像ゲーム「DIG」を実施。

神奈川県立相模原養護学校(相模原市)

『本校の防災教育・研修の取り組み』
知的障害のみの特別支援学校で、小学部・中等部・高等部からなる。職員研修として避難所運営ゲーム「HUG」を実施。近隣の教育機関にも参加を呼びかけ、相模原市内の保育園・幼稚園・小学校からの参加もあった。担当者が熱心で、今年度は職員研修のみならず様々な取り組みをしている。

認定こども園大津幼稚園(横須賀市)

『幼稚園における防災の取り組み』
横須賀市にある認定こども園。元々は園の職員研修として災害想像ゲーム「DIG」を実施する予定だったが、私立幼稚園協会のキャリアアップ研修として位置づけられたことから、横須賀市内の幼稚園にも参加を呼びかけ、横須賀市全域を扱う研修となった。海と山に囲まれているため平坦な地域はほとんどなく、自園で活動している時・園バスで出かけている時・園バスで登園/退園の時など様々な場面設定で、具体的にどこに避難すべきかなどの議論が活発に行われた。

くらし安全防災局防災部災害対策課

『かながわの防災教育強化事業』
災害対策課主催で教員向けの研修を2015年度から実施。これまで講演が多く「体験的な研修をしたい」という要望に応え、当団体が企画。防災スタンプラリー「ぼうさいGO」から、段ボールトイレ作り・身近なもので応急手当・Tシャツ担架を体験。学校に戻ってすぐ先生が子どもたちに実施できることにポイントを置き、指導案を配布した。

講演「かながわの防災教育強化事業」

田中 健一(敬称略)
兵庫県広域防災センター 防災教育専門員

1985年兵庫県庁入庁。1995年阪神・淡路大震災時は,兵庫県総務部地方課に在籍し,被災自治体の行財政支援の仕事に従事。1997年阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に承継する施設「人と防災未来センター」(神戸市)の企画立案から立ち上げに携わる。
現在は、神戸大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程(都市安全研究センター内)で、防災、減災特に津波、原子力災害、火災等からの「避難のあり方」や地域防災計画づくり等に焦点を当て研究活動中。2011年4月より現職。また、東京大学で災害対応トレーニングセンタープロジェクトチームに参画。著書として、兵庫県災害対策課長補佐時代に災害救助法担当として培ったノウハウや実務経験を活かし、共著で「災害救助法の徹底活用」を出版。

トークセッション「3.11当時のこと、学生時代に受けていた防災教育について、現在首都圏に暮らしていて感じていること」

小松野 麻美(敬称略)
(株)かまいしDMC 地域創生事業部 魚河岸テラス運営課

NPO法人東北岩手応援チャンネル

岩手県釜石市出身。釜石小学校卒。中学2年生で東日本大震災を経験。大学3年生の時に、かながわ311ネットワークの防災ファシリテーター講座を受講。同年夏に復興庁の「復興・創生インターン」として故郷で1ヶ月間まちづくりの活動をし、大学卒業を機に地元へUターン。2019年DMC入社。現在は鵜住居地区の根浜シーサイドで働いている。

第2回 2018年2月24日 

東北未来カフェと同時開催。東北未来カフェでは岩手県大船渡市出身のゲスト2人が、東日本大震災当時のことや学生時代に受けていた防災教育、現在首都圏に暮らしていて感じていることについて講演。

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横浜市立一本松小学校6年生(西区)

『総合的な学習の時間を利用した、DIGやHUGの取り組み』
総合的な学習の時間のテーマを「防災」と決めて、「はまっ子未来カンパニープロジェクト」にエントリーし、1年間様々な取り組みをしてきました。地域防災拠点訓練への参加、災害想像ゲーム「DIG」、防災マップ作りとまち歩き、避難所運営ゲーム「HUG」、防災すごろく作り、簡単防災ずきん作りなど、多岐にわたる内容を地域の方と一緒に協力して取り組んでいる

横浜市立桜台小学校(保土ヶ谷区)

『地域防災拠点訓練と連携した防災教育の取り組み』
地域防災拠点訓練と連携した防災教育の取り組んでおり、当団体は2016年度からコンサルタントとしてと関わっている。様々な提案の中から、運動会ので防災種目と、地域防災拠点訓練と連携した防災学習の日に実施。防災学習の日には4年生・5年生で保護者と一緒に災害想像ゲーム「DIG」を実施した。民間校長ならではのご苦労もあったようですが、「やってよかった」という感想が多くあったとのこと。

横浜市立北綱島小学校(港北区)

『特別支援学級での取り組み』
東日本大震災直後から、熱心に防災教育に取り組んでいる学校。防災教育を学校全体のカリキュラムマネジメントの一つの軸として捉え、体系的に取り組んでいる。そんな中、支援級の担当教員から相談があり「防災サーキット運動」を紹介。実際の授業では紹介した内容以上のものになっていた。

川崎市立東高津小学校(高津区)

『職員研修でのHUGや地域と連携した訓練』
多摩川からほど近い距離にあり、2011年に校舎の改築が完了したばかりで、冷暖房完備のきれいな学校。川崎市の研究指定を受けて昨年度から防災教育を研究。児童用非常袋(1日分の食料)を各家庭で用意してもらい学校に保管したり、地域の訓練に参加してきた。2年目の今年は「学校が避難所になったらどのようなことが起こるか」を体験するため避難所運営ゲーム「HUG」を実施。

綾瀬市教育委員会

『職員研修でのクロスロードや各校での訓練の工夫』
厚木基地があるため外国籍の児童生徒が多く在籍している。綾瀬市は神奈川県の中心部にあり、電車の駅が一つもないことで有名な市で、教員は車通勤。東日本大震災の時は大渋滞で大変だったとのこと。教育委員会として学校で取り組む防災教育をどうサポートできるかという視点での発表。

横浜市立平楽中学校(南区)

『3年生学年全体でのHUGの取り組み』
毎年5月の国際学習の際に2年生の1クラスで避難所運営ゲーム「HUG」をやって、今年で5回目。今年はそれに加えて3年生学年全体でHUGに取り組んだ。2年生の時に体験した生徒が、前回の学びを活かし、様々な工夫が見られたとのことで、繰り返し取り組むことで学習が定着することを証明。

講演「震災前に実施していた防災教育と現在大学で行っている当時の学習の検証」

森本 晋也(敬称略)
岩手大学大学院教育学研究科地域防災研究センター准教授

1994 年から岩手県内公立中学校社会科教諭として勤務。2010 年 3 月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から 8 月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。2012 年4月から岩手県教育委員会で復興教育・防災教育を担当。文科省「防災教育の体系的な指導に関する調査研究」有識者 (2013 年)、中教審学校安全部会委員(2014 年)「岩手県震災アーカイブシステム構築に係る有識者会議」委員(等を務める。2016 年 4 月から岩手大学で准教授として効果的な防災教育のあり方を研究。

第1回 2017年2月26日

報告記事はこちら:前半後半講演・展示見学

横浜市立中川西中学校(都筑区)

防災VTR制作、地区別集会、防災学習(講演)、クロスロードゲームを実施。防災VTR第一弾は自助、第二弾は共助をテーマに制作し、学校の避難訓練の事前学習として放送した。このVTRは「横浜市防災センター映画祭2017 第1回ショートムービーコンテスト」入賞。受賞作品は横浜市民防災センターで上映された。

横浜市立並木中学校(金沢区)

安全教育推進校として「中学生の力をもっと地域で活用したい!」という思いで、2015年度から2年間、学校保健委員会で取り組んできた。2016度は横浜市市民防災センターの見学、職員研修と学校保健委員会で避難所運営ゲーム「HUG」の体験を行い、地域防災拠点訓練にも参加。生徒たちは、1年目に理解を深め、2年目は学んだ知識を活かす方向への意識を持つことができたとのこと。

座間市立入谷小学校

2016年度から2年間防災教育の研究指定校。研究テーマは「災害時に自分の命を守り、支えあえる力・心の育成~「知って」「考えて」「行動する」防災教育~」。7月に岩手県陸前高田市から「ハナミズキのみちの会」の淺沼さんをお招きして講演会を開催。夏休みには「かながわ版防災教育プログラム」を用いた職員研修を行い、9月から1月にかけて全学年での研究授業に取り組んだ。

さらに、避難訓練デザインとして毎月18日を「入谷小防災の日」と制定し、シェイクアウト訓練後、振り返りを行っている。抜き打ち訓練も行い、その都度先生方で振り返りをし、課題に取り組んでいる。

逗子市立小坪小学校

海岸から学校まで400メートルという近さにあり、さらにしっかりした取り組みが必要な学校の一つ。2016年度は、4年生で災害想像ゲーム「DIG」を、5年生で「逃げ地図」を体験。生徒達からは、とても前向きな感想が聞かれしたが、先生からは「防災教育がカリキュラムの中にきちんと位置付けられていないため、イベント的な取組みになってしまう」ことが課題として挙げられた。

横浜市立能見台小学校(金沢区)

熊本地震をきっかけに、総合的な学習のテーマを生徒達と話し合って「防災」に決め、気持ちに寄り添って取り組んできた。子ども達自身が様々なところへ情報収集にも行ったとのこと。

先生は、当団体の防災教育ファシリテーター養成講座<初級編>を受講され、クラスで災害想像ゲーム「DIG」実施。その後、子どもたちから「HUG(避難所運営ゲーム)もやってみたい!」と声があがり、当団体が支援。子どもたちの意欲は留まることを知らず、12月に学校に2泊する「避難所生活体験」にまでんだ。

FMヨコハマの「E-ne!Good for you」エシコンのコーナーにも出演したことも、子どもたちの自信に繋がった。「DIGやHUGは、防災への興味を持たせるだけでなく、学びを深める効果があると実感しました。311ネットとの連携では、防災の高い専門知識と強い想いを持った大人との交流は子どもたちの育ちにとても良い影響があると感じました」と発表を結ぶ。

NPO法人ミニシティ・プラス(特命子ども地域アクター事業)

当団体からの特命は、①防災教育プログラムを体験して検証する、②11月23日の「かながわボランティアフェスタ2016」で多くの人に防災活動をPRする企画を考え実施する、の2つ。夏休みに小学4年生から高校1年生が災害想像ゲーム「DIG」、災害対応ゲーム「クロスロード」、避難所運営ゲーム「HUG」を体験。

ボランティアフェスタでは、スタンプラリー方式で防災体験をしてもらう「防災GO!」を企画・実施。たくさんの親子に体験してもらいとても有意義なイベントになった。自分の地域の防災を何とかしたいと意欲も高い。「高校の総合学習などでも取り組むべき!」「中学生が参加したくなるような地域の訓練にしたい!」と語る。

逗子市沼間小学校地区避難所運営委員会

自治会、町内会の役員さんが中心の組織。1年ごとに役員の半分が入れ替わってしまい、やったことが蓄積されないことを課題と感じていた。新年度の研修として災害想像ゲーム「DIG」を行い、次に避難所運営ゲーム「HUG」を体験した。研修での気づきを9月の避難所運営訓練に反映し、さらにもう一度HUGを実施。学習と訓練の組み合わせで、総合的な対応強化に繋がったと実感されたとのこと。HUGセットを購入し、今後も研修を重ねていく予定。

講演「震災前に実施していた防災教育について」

森本 晋也(敬称略)
岩手大学大学院教育学研究科地域防災研究センター准教授

1994 年から岩手県内公立中学校社会科教諭として勤務。2010 年 3 月まで釜石東中学校で防災教育を担当し、「EAST-レスキュー」「てんでんこ」等の学習を企画・実践。釜石市防災教育プログラム「津波防災教育のための手引き」作成のメンバー。発災直後の4月から 8 月、大槌町教育委員会で学校再開に向けた支援活動に従事。2012 年4月から岩手県教育委員会で復興教育・防災教育を担当。文科省「防災教育の体系的な指導に関する調査研究」有識者 (2013 年)、中教審学校安全部会委員(2014 年)「岩手県震災アーカイブシステム構築に係る有識者会議」委員(等を務める。2016 年 4 月から岩手大学で准教授として効果的な防災教育のあり方を研究。