【報告】7/29 防災教育ファシリテーター養成講座<初級13期>④HUG

防災教育ファシリテーター養成講座<初級編>横浜会場での講座も最終回を迎え、第4回のHUG講座が行われました。
まずは、HUG(避難所運営ゲーム)の概要説明に加え、避難所とはどのようなものか、どのような状況の方々がやってくるのかをより具体的にイメージしていただくために、過去の事例の写真等を用いた座学を行いました。

メインとなるHUGのワークでは、受講者の方が3班に分かれ、7~8人で1つの避難所運営を体験していただきました。

まず最初の作戦会議で段階で、3班それぞれに方針が異なり、地区別に受け入れ場所を区画整理する班や、年齢や特性を配慮する班、動線として入口と出口を作る班等があり、人の数だけ考え方があるなということが改めて見て取れました。
ゲーム開始前はみなさま遠慮しあいながら探り探りのご様子でしたが、ゲームが進むにつれ、どの班も押し寄せる「避難者」「出来事」の数々に混乱していきます。(この混乱が大切な体験なのです!)そのうち、どの班も徐々に秩序が出来ていき、役割分担が自然と生まれて、各々の作業を必死にこなしていかれます。
中には、発生する「出来事」に対し、「そんなの困るよ!」との声があがるときもあり、いくつもの困難に立ち向かっていくうちに、同じ思いを共有する仲間同士、一体感が生まれていく様子があちらこちらに見られました。
ゲーム終盤になると、避難所には「避難者」が溢れかえり、作ったはずの出口が塞がってしまっているなど、現実さながらの状況が発生していました。

ゲーム終了後、班内で振り返りを行ってみると、同じ班の他の担当が対応した内容を初めて知り、「え?そんな風にしてたの??」という声もあがっていました。混乱している状況においては、近くで一緒に作業していても、情報が共有できない大変さも実感できたのではないかと思います。
「緊急度を優先し、ものによってはお断わりするという決断もした」班もあれば、「トイレがあふれたので、『トイレ見周り隊』を作った」というアイディアを出し自治を確立させようとする班もあり、振り返りを共有することで、さらなる学びになりました。
また、「最初の設定が甘かったけれど、途中で修正することができなかった」「事前の把握の大切さを感じた」との意見もあり、今回の体験が今後の活動の一助になればと思います。

ワーク終了後、出席された方には修了証をお渡しし、最後にみなさまで和やかに記念撮影をして終了となりました。
今回の講座にご参加されてみなさま、おつかれさまでした。またお会いできるのを楽しみにしております。

(記事担当:鵜野朋子)


■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編13期>
日時 :2023年7月29日(土)09:30-12:30
会場 :かながわ県民センター11階 講義室2
参加者:23人
講師 :関島のり子
サポート:防災教育ファシリテーター 鵜野朋子、宅間恵美、山田美貴、涌田亮一
統括 :石田真実

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