【報告】4/14(土)「槌音」「ちかくてとおい」上映会

2018年4月14日(土)、かながわ県民センター2階ホールにて「槌音」「ちかくてとおい」の上映会を開催しました。
比較的穏やかな天候の土曜日、多くの方にご参加いただくことができました。
岩手県大槌町出身の大久保愉伊監督もご来場くださいました。大槌町から神奈川県出身で現在大槌町町役場職員の、岩見弥生子さんも駆けつけてくれました。
まずは当団体代表理事・伊藤朋子よりご挨拶、続いて大久保監督からご挨拶いただき、さっそく「槌音」を上映しました。
  

震災から2週間後、東京在住の大久保監督は大槌に支援物資を持って、撮影機材は持たずに帰省しました。被災した故郷と家族を、スマートフォンの動画機能で撮影したのは、「自分の心を整理するためだった」とおっしゃっていました。その後、東京に持っていっていたために津波に流されずに済んだ震災前の大槌町でのお祭りや何気ない日常映像を絡め、昔と今の大槌町を「音」でつないだ作品が「槌音」です。
「槌音」は、2011年度日本映画復興会議・奨励賞を受賞しています。

「確かにそこに生活していた何万という人たちがいた」…
あの震災後に訪れた時に感じた圧倒的な喪失感…無力感…よそ者の私たちでさえ感じた思い。そこに住んでいた人たちはいかばかりだったのでしょう。

休憩時間には大槌町からお取り寄せした品をお買い求めくださる方でにぎわいました。また、大槌からの写真をご覧になる方もたくさんいらっしゃいました。
  

「ちかくてとおい」は、「槌音」から4年後の2015年、ご自身の姪御さんに向けて作られたドキュメンタリー。震災前の町並み、震災直後の変わり果てた町の光景、草花が住宅の基礎を覆う夏の景色、お祭り…現れては消えていった風景の映像に、震災後に生まれた姪御さんに向け、町の記憶やメッセージが監督自身の声で語られました。
津波によって大きな被害を受けた大槌町は、かさ上げ工事でかつて人々が住んでいた場所が土に埋もれていく…
『2041年あなたの目の前には、どのような町並みが広がっているのだろう?そこではどんな景色が見え、どのような音が聞こえるのだろう?』

映画のあとは、大久保監督と大槌町から駆けつけてくれた岩見さんとのトークショー。進行は当団体会員の吉田信雄が務めました。岩見さんは、現在の町の様子を写真で見せてくれました。かさ上げが済んでいますが、家はまだまばら…本当にどのような町になっていくのでしょう?「先祖返りをしたよう」という監督の言葉に、とても考えさせられました。
  

■参加者感想
当日、皆様にアンケートをお願いすることを失念してしまいましたが、Blogに綴ってくださった方がいらっしゃいますのでご紹介します。
https://yuogawa.blogspot.jp/2018/04/blog-post_16.html

大槌出身の皆様や大槌町にゆかりのある方々も多くいらしてくださっていた今回の映画会。それぞれがさまざまな思いを抱えた2011年3月11日。あの時に思いを馳せるひと時、そして未来を考えるひと時を多くの皆様と過ごすことができました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

■事業概要
事業名:「槌音」「ちかくてとおい」上映会
日時 :平成30年4月14日(土) 10:00~12:00
会場 :かながわ県民センター ホール
参加者:106人+スタッフ9名 
ゲスト:大久保愉伊監督、大槌町から町役場職員岩見弥生子(当団体会員)