【報告】11/28 防災コミュニティ研究会にて講演「これからの学校防災を考える」

2017年11月28日、防災コミュニティ研究会で「これからの学校防災を考える」というタイトルで、防災教育担当理事の石田がお話しさせていただきました。当団体の坂井がこの研究会との橋渡しをしてくれました。
会場は、下北沢の北沢タウンホール第一集会室。

  
まずは、防災教育の講座でよく行っている「避難所クイズ」から。当初のパワーポイントには入っていませんでしたが、会場入りしてから急遽プラスしたとのこと。防災に関心のある方たちが多く参加する研究会でのアイスブレイクにはもってこいだったと思います。

公立小・中学校向けのチラシ、協働事業で行った防災教育年間の記録等を元に、防災教育に取組み始めた経緯やこれまでの経過を説明。なぜ学校での防災教育が必要なのか、世界一忙しいといわれる日本の教師について、追加教育(〇〇教育)の多さについてお話しし、当団体の取り組みをお伝えしました。「かながわ版防災教育プログラム」は普段の授業が日常生活(防災・減災)につながるよう作っています。学校現場へのヒアリング調査を行って見えてきたものもたくさんあり、取入れました。先生方にも無理なく取り入れていただけるように工夫しています。

防災教育について、国や県が作成した資料はあるけれど、有効活用されていない印象を持っていました。そこで、先生たちに取り入れてもらいやすいプログラム開発を行ったのです。
その上で考慮したこと
・先生の負担をできる限り減らす。
・特別に時間を作るのではなく、今やっていることに一工夫したり、少しプラスする考え方。
・各学校の環境や状況に合わせて組み合わせられる提案。
作成は、ヒアリング調査を行ったボランティアを中心に行いました。

ヒアリング調査の中で「困ったときに教えてくれる人や、子どもたちに指導してくれる人がいると良い。」という意見も多数ありましたので、そのための人材育成(防災教育ファシリテーター養成講座)も手掛けるようになりました。さらに、他校の様子も知りたいけれど、そのチャンスがなかなかない、ということで「防災教育事例発表会」を開催し、「子ども防災情報ステーション」も昨年度作成。

作成したプログラムやセレクトした防災教材を利用して取組んだ小学校の事例から、先生や子どもたちがどのように変わったのかをお話ししました。防災教育を通じて「自己肯定感」がUPする様子も見受けられます。

地域での防災教育の取組みについても事例をお話ししました。今回のこともそうですが、学校だけではない広がりも徐々に感じています。最後に防災教育を行う上で大切にしていることをお伝えしました。
少々マニアックですし、硬いタイトルでしたが、熱心な参加者が多く、たくさんのご質問をいただきました。
  

講演のあとは、i-tec24の高橋様から「エレベーター防災について」のお話がありました。

2009年以降新しいエレベーターは、管制運転機能がついているそうです。P波を感知して自動的に最寄り階に止まり、ドアが開くものです。
  ↓ こんなマークがついているそうです。

管制運転機能がついていない場合は、行先階ボタンをすべて押し、どこかで止まったら降りる。避難にはエレベーターを使わないことが基本です。専門家のお話は役立つ知識満載でした。

■講座概要■
講座名:第43回防災コミュニティ研究会「これからの学校防災を考える」
日時 :平成29年11月28日(火) 
会場 :北沢タウンホール2階 第一集会室
参加者:15人
講師 :石田真実
主催 :地域防災塾ザ・ふだん

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