2017年2月26日(日)、横浜市吉野町市民プラザにおいて「2016年度防災教育事業事例発表会」を開催しました。
2015年度から力を入れて取り組んできた「防災教育事業」2年間の総括です。様々な学校での取り組みや子どもたちの活動について報告していただくとともに、学校や団体との横のつながりを作る場として、この発表会の場を設けました。
当日は、午前10時から各学校・団体の発表リハーサルを行い、動きと発表内容の確認をしました。事前に持ち時間をお伝えしていたので、それぞれとてもスムーズでした。事前に配布資料用としてパワーポイントをいただいていましたが、当日までに内容を加えて、差し替えた学校も多くありました。直前まで発表内容を検討した先生方の意気込みを感じるリハーサルでした。
13時半開会。まずはじめに、防災教育担当理事の石田より「防災教育事業2年間の報告」をしました。
2015年度は、学校現場へのヒアリング調査を行うとともに、先生方に負担をかけない防災教育を模索し、「かながわ版防災教育プログラム」を作成しました。今年度は学校現場で本プログラムを実際に取り入れていただいたり、他団体と連携して子どもたちと一緒に検証したり、子どもたちが主になって企画・運営した防災関係のイベント等行ってきました。
もともと、5年計画で神奈川県内の小中学校に防災教育を広めようと計画していた事業で、まだ2年目。県との協働事業は今年度で終わりになりますが、まだまだ始まったばかりです。
「自分のいのちを自分で守れる子どもを育てるために 今日ここにいる皆さんと力を合わせて これからも取り組み続けます」と締めくくりました。
つづいて、各学校・団体の発表です。ここからは石田が進行を担当しました。
トップバッターは、横浜市立中川西中学校。学校保健委員会の生徒4名で発表してくれました。今年度連携したことは、防災VTR作成、地区別集会、防災学習(講演)、クロスロードゲームです。防災VTRは、第一弾は自助、第二弾は共助をテーマに作成され、学校の避難訓練の事前学習として放送していました。
このVTRは「横浜市防災センター映画祭2017 第1回ショートムービーコンテスト」に応募し、みごと入賞されたそうです。当日は、授賞式と重なり、手分けしてそれぞれに参加でした。受賞作品は、横浜市民防災センターで上映される予定です。
二番目は、横浜市立並木中学校。2学年主任・指導部・安全担当の先生から発表です。安全教育推進校として「中学生の力をもっと地域で活用したい!」という思いで、昨年度から2年間、学校保健委員会で取り組んできました。今年度は横浜市市民防災センターの見学、職員研修と学校保健委員会で「HUG」の体験を行い、地域防災拠点訓練にも参加しました。生徒たちは、1年目に理解を深め、2年目は学んだ知識を活かす方向への意識を持つことができたようです。
三番目は、座間市立入谷小学校。今年度から2年間防災教育の研究指定校で、研究推進担当の4名の先生が発表してくれました。研究テーマは「災害時に自分の命を守り、支えあえる力・心の育成~「知って」「考えて」「行動する」防災教育~」。7月に岩手県陸前高田市から「ハナミズキのみちの会」の淺沼さんをお招きして講演会を開催。夏休みには「かながわ版防災教育プログラム」を用いた職員研修を行い、9月から1月にかけて全学年での研究授業に取り組んできました。さらに、避難訓練デザインとして、毎月18日を「入谷小防災の日」と制定し、シェイクアウト訓練後、振り返りを行っています。抜き打ち訓練も行い、その都度先生方で振り返りをし、課題に取り組まれています。
~発表後半~につづく。