【報告】12/10 横浜市防災減災推進研修<応用編>@神奈川区

横浜市民防災センターで「関東大震災100年から災害時の避難について改めて考える~本当にその避難訓練って使えますか?~」をテーマに応用編の研修を、午前と午後の計2回行いました。

応用編とは
基礎編修了者を対象に、自治会町内会といった町の防災組織における防災・減災活動を進めるリーダー役を育成し、地域の防災・減災活動を推進してもらうことを目的とした研修です。防災組織運営のノウハウや発災した際の地域における対応など、防災組織マネージメントのノウハウや災害時の対応方法を学びます。

横浜市xフジテレビ
12月1日に横浜市とフジテレビは「防災・減災の市民啓発に関する連携協定」を締結しました。この協定はフジテレビが持つコンテンツを活用し、市民の防災・減災に対する意識と備え向上のための啓発活動を行っていくものです。

放送局ならではの取材によるリアルな映像と証言は、インパクト大!
今回は協定締結後第一弾の防災研修で、大手報道企業の貴重な映像や情報を活用できることになり、フジテレビ木村拓也アナウンサーと当団体の講義&ワークショップのセットで開催です。前半は「災害時に起きること、とるべき行動」をテーマで、フジテレビの映像を観て災害時にどのようなことが起こるのか、避難所や拠点でどのような問題がおこるのか、どのような協力者がいてくれるのかなどのイメージや、避難訓練で必要なこと、大事なことが分かりやすく伝わったと思います。どうしてもイメージしたり自分事として考えるのが苦手な方が多い場合、こういったマスコミとの協力は非常に有効です。実際に「貴重映像で学ぶことが出来てよかった」と参加者から感想をいただきました。

「本気の避難訓練」
後半は高知県の小学校で行われている抜き打ち避難訓練や子どもたちが作成している防災マップなどを映像で観ていただき、自分たちの訓練内容の見直しをテーマに話し合ってもらいました。具体的な内容まで出てきたグループはなかったのですが、グループ3~4人での話し合いを通じ、何らかのヒントを得るところまでは行きました。「避難訓練をしたことがない」という自治会もありましたが、やってみたい避難訓練のイメージは膨らませていた参加者もいました。参加者は基礎編を受講済みとはいえまだまだ知識不足なところも多く、その確認もできたようです。

防災は想像力
今回の目的は「答えを見つける研修ではなく参加者がそれぞれ考える研修である」とお伝えしました。そのためグループワークは「映像を観てご自身の地元に置き換えて想像してみる」が軸にあったのですが、自分事として想像するのが難しい方が多い印象を受けました。現に映像内の四万十町の被災想定と自分の地元を比較して「うちはそこまでの緊迫感はないから」と線を引いてしまった方もいました。確かにそうではあるのですが、災害が起きた時に自分が必ずしも自分が知っている場所にいるとは限らないので、ちょっぴりもったいないなぁと感じました。災害は起きてみなければどんな状況になるのか分かりません。ですが、起きてから準備しても遅いので、平時にあれこれ想像をして備え、対策を練っておくことが必要不可欠です。

☞ 当日の研修の様子は こちら (FNNプライムオンラインで動画が観れます) 

 

認定NPO法人かながわ311ネットワークをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む