【報告】11/18 横浜市防災・減災推進研修<支援編>@戸塚区

戸塚区にあるよこはま防災力向上マンション認定を受けているマンションで、支援編研修でした。

支援編とは
地震火災や風水害の備えなど、地域特性に応じた防災活動について、依頼先の自治会やマンションに直接訪問して支援する研修です。地域における被害想定や基本的な災害への備えに伴う自助・共助の取り組みに加え、①風水害への備え、②地震火災への備え、③マンション防災、④グループワーク(災害時のケーススタディー、地域の危険性の把握等)の4つのテーマから必要なものを3つまで選んで学ぶことができます。

よこはま防災力向上マンション認定制度アドバイザーとは

横浜市では、新築・既存、分譲・賃貸に関わらず、すべてのマンション(共同住宅)を対象に、災害に強いマンションの形成と周辺地域を含めた防災力の向上を図るため、防災対策を実施しているマンションを「よこはま防災力向上マンション」として認定しています。認定取得を目指す管理組合等を支援するため、マンションの防災対策に関する知識や経験を持つ専門家団体等「マンション防災アドバイザー」を派遣しています。

認定内容は…
①ソフト認定:防災活動などを実施しているマンション
②ハード認定:建物全体の対策を実施しているマンション
③ソフト+(プラス)認定・ハード+(プラス)認定:①②に加えて地域との連携が図られているマンション

認定を取得したマンションにはエントランス等に掲示できる認定証が交付され、認定内容は横浜市のホームページで公表されます。

マンションプロフィール
築39年・11階建て・総戸数404戸のマンションで、よこはま防災力向上マンション認定を受けています。ハザードマップでは近くを流れる川が氾濫した場合、3~5mの浸水区域に指定されています。認定申請に向けて準備をしている際、水害編の防災マニュアルを整備しましたが、居住者のタイムライン作成にまで至っていないのが課題です。また、家具転倒防止器具取り付け率が50%未満で、横浜市家具転倒防止器具取り付け代行制度を紹介するなど啓蒙活動を行っているものの中々設置率が上がらないのが悩みです。

認定されてもやることはある
よこはま防災力向上マンション認定を受けているとはいえ、防災対策が万全とは限りません。ここは水害リスクのあるマンションで、マンションとしてのマイタイムラインは作成しているものの、居住者のマイタイムライン作成はまだ普及していないため、今回のご依頼につながりました。

マイ・タイムラインを作ろう
マイ・タイムラインは住民一人ひとりの「防災行動計画」のことです。自分自身の防災行動を時系列で整理し、避難に備えた行動をあらかじめ決めてあらかじめ決めておきます。自治体が作成した洪水ハザードマップを使いながら、水害対策を含むマンション防災の総論講義と、紙と横浜市避難ナビを使ったマイタイムライン作成のワークを実施しました。

自走できるマンション
自主防衛隊のメンバーに紙版のマイタイムラインのつくり方を研修し、避難ナビの使い方も紹介しました。自主防衛隊のメンバーは、マイタイムラインのつくり方を理解し、今後の展開として住民向けに「家庭用防災マニュアルの作成・配布」「居住者のマイタイムライン作成の説明会」を実施する予定とご連絡をいただきました。その防災意識の高さと行動力は、ぜひ多くのマンションに見習って欲しいところです。マイタイムラインのつくり方は、youtubeでも紹介されています。

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