【報告】6/4 大和市少年消防団DIG

大和市少年消防団の小4~小6の団員さんとOB・OGのチーフ指導員の方々総勢70名が参加して、午前・午後の2回、DIG講座を実施しました。

冒頭の座学では、地震の実験映像の様子を見ながら「あーっ!!」と思わず声があがったり、講師の質問に積極的に手をあげたりと、活発に学んでいる様子が見られました。昨年もこちらで同様の講座を行っており、2回目の参加となる団員さんもいたのですが、昨年学んだ内容をしっかり覚えていて質問に正確に回答する場面もあり、継続的に行うことの大切さを改めて感じました。

地図作成は、チーフ指導員や年長の団員さんを中心に、班ごとに協力しあいながら賑やかに行っていました。平面の地図から高低差も読み取り「土砂災害は坂道に多い」といった気づきを得ている団員さんもいて、自分たちの住む街を具体的に想像しながら作業できていました。この地図作成を通して、身近に想定される被害のこと等、それぞれに感じることがあったようです。

最後の振り返りで、気づいたことや感じたことを書く場面では、「きけん!」「やばいとこしかない!」といった率直な言葉で実感した危険を表現していました。また、「寝てるときに起きたら?」「ブロック塀が倒れてくるかも」等災害が起こる時間や場所を具体的に想像したり、(避難するとき)「道路にひびが入っていたら?」「ペットはどうする?」等、自分事化することもできていました。さらに、「(お迎えに来る)お母さんが大変」「誰かが倒れていたら助ける!」等他者へ想いを馳せる団員さんもいて、学びの深さに感動すら覚えました。

「駅の近くに公衆電話がある!」と気づいた団員さんもいましたが、実際に公衆電話を使った経験が無い人がほとんどだったので、一度練習してみることの大切さをお伝えしたり、「避難グッズを買っておく」というコメントも出たりしていたので、今日のことがご家族の方と今一度話し合ったり対策を行ったりするきっかけになったらよいなと感じた一日でした。

<参加者のアンケートより>
・水害は川の近くでおこるので、できるだけ川に近づきたくないなと思いました。(小学4年)
・家の寝室には高いタンスがあるので、大きい地震があったら倒れて下じきになってしまうと思いました。(小学6年)
・避難場所に指定されている場所でも浸水や土砂災害の影響を受けるということに驚きを感じました。(チーフ指導員)
・家に帰ったらお母さんに今日やってきたことを伝えて、どうやったら自分の命を守ることができるのか考えていきたい。(小学5年)
・近くに高れい者がいるから、災害が起きたらその人を助けてあげたい。(小学5年)
・大和市は避難所が家の近くにいっぱいあるので、学校の友だちや家族に教えてあげて、避難場所を確認する。(小学6年)
・「想定外」を念頭に行動する意識を大切にして、これからも活動していこうと思います。(チーフ指導員)

(記事担当:鵜野朋子)


■講座概要■
講座名:大和市少年消防団DIG
日時 :2023年6月4日(日) 9:00~11:30、13:30~16:00
会場 :大和市消防本部
参加者:午前39人(小学生29人+OB10人)、午後31人(小学生22人+OB9人)
講師 :石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 鵜野朋子 佐藤卓志 宅間恵美 山田美貴

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