地域防災アドバイザーとして、磯子区にあるマンションにてペット防災講座を実施しました。当団体初めてのペット防災講座となりました。
磯子区地域防災拠点アドバイザーとは
自治会町内会、マンション管理組合など区内の町の防災組織を対象に、お住まいの地域の防災課題の解決を支援するため、防災の専門家をアドバイザーとして地域等に派遣する事業です。
・専門家のアドバイスを受けながら、防災マニュアルを作成したい
・幅広い世代が参加する、町の防災訓練の企画・実施・振り返りをしたい
・マンション防災等、各種防災関係の研修会を実施したい
・女性視点を盛り込んだ地震防災対策推進のための研修会を実施したい
…等々、個々のご希望に応じて防災の専門家がアドバイスし、地域の防災力向上を目指す取り組みです。1団体につき1回2時間、最大3回まで申し込みできます。
マンションプロフィール
築45年・5階建・14棟・総戸数572戸のマンションです。マンションのペット委員会の活動が活発なマンションで、今回はその委員会からペット防災について詳しく知りたいとのご依頼です。
ペットをきっかけに広がる防災の輪
今回は、ペットを飼っている方だけでなく、ペットを飼っていない方、管理組合や自治会の関係者など、さまざまな立場の方が参加してくださいました。ペット委員会が主導するイベントでありながら、管理組合や自治会とのつながりも見られ、マンション内のコミュニティが連携しながら取り組んでいる様子が伝わってきました。
また、ペット委員会のみなさんが事前にきめ細かく準備をしてくださっていたこともあり、会場は終始、賑やかで和やかな雰囲気でした。今回の講座をきっかけに、ペット防災をテーマとした交流や学びの場が、今後もコミュニティとして継続していくことを期待しています。
答えを急がず、自分ごとにする時間
講座の前半では、ペット防災のこれまでの歴史を紹介しながら、過去の災害で表面化した課題を取り上げました。その際、講師から答えを明示するのではなく、「みなさんならどうしますか」と問いかけながら進める構成にしました。
どの問いも、すぐに正解を出せるような簡単なものではありません。しかし、問いかけるたびに参加者の表情が変わり、それぞれが自分の立場に引き寄せて考えている様子が感じられました。
防災は、知識として理解するだけでなく、自分や家族、ペット、そして同じマンションで暮らす人たちのこととして考えることが大切です。今回の講座では、会場全体に「気づく時間」と「自分ごととして考える時間」をつくることができたように思います。
在宅避難から考えるマンション防災
また、ペット防災に加えて、マンション防災の視点も少し取り入れてほしいとの要望もありました。そのため後半では、ペットの備えに触れながら、マンションでの在宅避難や水の確保、発災時の排水禁止といった課題についても取り上げました。
参加者に質問したところ、災害時に避難所へ行く予定の方はいないとの回答がありました。このことからも、自宅で避難生活を続けるための備えが非常に重要であることを、改めて共有する機会になりました。
担当の方からは、管理組合の関係者も真剣に聞いていたとのお話がありました。ペット防災を入口にしながら、マンション全体の防災を考えるきっかけにもなったのではないかと思います。
今回参加できなかった方にも必要な情報が届くよう、今後、ペット委員会の皆さんが講座内容を工夫して活用してくださることを期待しています。


