マンション防災アドバイザーとして中区のマンションを訪問しました。
中区マンション防災アドバイザーとは
お住いの集合住宅が抱える防災に関する課題の解決を支援するため、集合住宅の管理組合、集合住宅を含む自治会・町内会、集合住宅の管理会社を対象に、防災の専門知識を有する「マンション防災アドバイザー」を派遣し、
・実践的な訓練を行いたい
・防災マニュアルを作成したい
・そもそも何から始めればいいのかわからない
といった、個々のご希望に応じて防災の専門家がアドバイスする取り組みです。
マンションプロフィール
築11年・23階・地下1階・総戸数184戸のマンションです。街の中心地にあります。建物の地下に電気設備関係が集中しているため、大雨時の地下浸水を懸念しています。過去に対策はしたものの、当時とはハザードマップも変わっているので対応を検討したいとのご要望です。
地下の電気設備を守るために、水害リスクを確認
今回の支援では、管理組合が水害対策をどのように考えているかを確認し、特に地下に設置された電気設備やポンプなどを浸水から守るための対策を中心に意見交換を行いました。管理組合ではすでに止水板を設置していますが、現在の対策で十分なのか、地下の電気室への浸水を防げるのかという点に不安を感じていました。
そこで、理事会や役員の方々から、水害に対する懸念事項やアドバイザーに期待する支援内容を丁寧に聞き取りました。マンションでは、地下の設備が浸水すると、停電や給排水設備の停止など、建物全体の生活機能に大きな影響が及ぶ可能性があります。既存の対策を確認するとともに、建物の特性を踏まえて、どこに浸水リスクがあるのかを把握することが重要です。
一箇所の止水板設置だけでは防げない、見落としがちな浸水経路を発見
管理組合への聞き取りに続いて、マンション内を実際に歩き、建物の出入口や共用部分、地下につながる通路などを確認しました。その結果、止水板が設置されている場所以外にも、周囲より低くなっている箇所があり、そこから雨水が流入する可能性があることが分かりました。
水害対策では、まずは、建物全体の高低差や水の流れを把握し、想定していない場所からの浸水にも目を向ける必要があります。今回の現地確認によって、管理組合がこれまで十分に認識していなかった課題を把握することができました。
次回は、確認した浸水経路や注意すべき箇所を管理組合に報告し、課題を共有する予定です。その後、地下設備への浸水を防ぐために必要な対策を具体的に検討していくことになります。


