【報告】8/2 防災教育ファシリテーター養成講座<初級17期>④HUG

養成講座もいよいよ最後を迎え、今回はHUGの体験です。
班で着席しましたが、グループワークも3回目ともなると顔見知りが増え、笑顔やおしゃべりもでるようになり、和やかな雰囲気からのスタートになりました。
 
講師自己紹介の後、30分ほどHUGの説明を聞きます。まずHUGの意味や目的、過去の震災での避難所の様子を知ってもらい、その後ゲームの説明です。
第2回で行ったDIGと同じように、HUGも想像力が大切です。災害が起きたとして被災者のよりどころとなる避難所を運営していくゲームなので、はじめに条件設定をしっかり理解するのが肝心です。
震災の様子を画像で確認してイメージをふくらませた後、いよいよグループワークになりました。

班ごとに自己紹介や役割分担を行う場面では、皆さん自発的にテキパキと進み、立ち上がって役割ごとに立ち位置を換えたりスタッフにたくさん質問したりと積極的です。聞けばすでにHUGを経験済みの人も多いとのことでした。

まずは練習を行うと、早速
「通路!まず通路決めなきゃ!」
「受付は?1カ所じゃ足りない!2カ所にしましょう!」
次々と被災者がやってくる・・・混乱の中で慌ててしまいますが、とりあえず進める中で一定のルールを考えていきます。体育館をどう分割するか、条件や事情のある被災者にはどのように寄り添うのか。
一方で、避難所は『学校』です。被災者をより良く割り振るのは、校庭や教室どこでもOKというわけにはいきません。それぞれの班でどこを使用可としどこを使用禁止にしようかも考えます。いろいろな考え方があるのがわかります。

「(校舎内の)昇降口は解放させたくないなぁ」
「トイレはすべて使用禁止にする?どうする?」
「(校庭や体育館の)器具庫は危険でしょ。立ち入り禁止で。」


講師の合図で本番スタートとなり、講師が「被災者1グループを20~30秒くらいでさばくつもりで。100人以上が待っていますよ。」と伝えると「ひやぁ~~!」という声があがりました。
実際に避難所スタッフになったつもりで、皆さん真剣に受け入れる被災者のカードをのぞき込みます。カードはひとりの人間だもの。
厳しい状況に次々と対応しながら、45分経過する頃には・・・すべての班でカードの読み上げが終わっていました。

すべての班でカードの読み上げが完了したのは初めて!とスタッフも驚きです。
おかげでもう一度整理したり再考したりする時間が取れたのはラッキーでした。他の班のものをチラ見しながら、これでよいかどうかを考えます。

最後には、グループワークの振り返りをし、発表に繋げます。これも大切な活動です。他の班のワークの様子を見学したり、話し合ったりする中で、
「司令塔がしっかりいるとよかったね。」
「外国人の避難者や観光客の対処の仕方には、班ごとに違いが目立った。」
「体育館の区割り、地域ごとにしなかったのは知り合いだと気を遣いすぎてしまうこともあるからだよ。」
「なるほど、やってみたからわかることってあるよね。」
等様々な意見がでました。
 
今回はHUGの経験者もいたためか、すべてのカードをさばき終わることができました。避難してきた人々を素早く対処できたという点では完璧です。ただ早さを優先するあまり、カードの中身=被災者自身の状況に本当に寄り添えるものであったかどうかを検証してみる必要はありそうです。

講師からは『備えあれば憂いなし!』のメッセージが送られ、講座は終了しました。

今年の夏も大きな災害が発生し、津波警報や大雨特別警報も各地で出されました。
全4回の防災教育ファシリテーター養成講座を受講して得たことを、ぜひ地域や職場、家庭などで活用していただけたらいいなと思います。

最後に受講者全員に修了証が渡され、記念撮影をしました。
秋からの防災教育ファシリテーター養成講座上級編で受講者の皆さんに再びお会いできるとうれしいです。                          (報告記事:近藤悦子)


■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編17期>
日時 :2025年8月2日(土)09:30-12:30
会場 :かながわ県民センター11階 講義室
参加者:23人
講師 :増渕秀一
サポート:防災教育ファシリテーター 有馬進一 小林由美 近藤悦子 山崎聖子 山田美貴
統括 :石田真実

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