【報告】9/19 TKB実証訓練にて親子防災教室@泉区

横浜市主催「TKB実証訓練」にて、訓練に参加した親子を対象に防災教室を開催しました。

令和8年度横浜市TKB実証訓練とは

令和8年度横浜市TKBユニット実証訓練とは

横浜市が、災害時の避難生活環境の改善を目指して、2026年9月18日・19日の2日間、深谷通信施設跡地で実施した訓練です。

TKBとは、トイレ(T)、キッチン(K)、ベッド(B)の頭文字を取ったもので、避難生活に必要な設備や資機材を一体的に整備する取り組みです。今回の訓練では、全国で初めて自治体が所有するTKBユニットを活用し、キッチンカーやトイレトレーラー、居住用テント、簡易ベッド、電源車などを実際に設置しました。

設営から運営、撤収までの一連の流れや、運営を担う人員の確保、設備の実効性などを検証し、災害時の本格運用に向けた課題を確認することを目的としています。また、親子向けの防災イベントも開催され、設備の見学や温かい食事の体験、防災教室などが行われ、当団体は親子防災教室を担当しました。

親子で楽しく学ぶ、新しい防災教室に挑戦

避難所の生活環境を改善するための実証訓練の一環として、小学校1~3年生の子どもと保護者を対象に、親子防災教室を開催しました。当日は12組26名が参加し、新たに企画・制作した「防災リュックの中身を考えてみよう」というカードワークに取り組みました。

身近な持ち物をカードにした教材を使い、避難所に持っていきたいものを親子で相談しながら選ぶ内容です。講師の明るく丁寧な進行により、子どもたちも積極的に発言し、保護者も一緒になって楽しむ姿が見られました。準備段階では、カードやワークシートの制作、進行方法の検討を重ね、短時間でも楽しく学べる内容に仕上げました。親子が同じ目線で防災を考え、家庭での備えを見直すきっかけとなる教室になりました。

何を持っていく? 親子の会話から広がる防災の気づき

カードワークでは、106種類のカードから避難所に持っていきたいものを選び、防災リュックの中身を考えました。自由に持ち物を書き加えられるカードも用意したところ、ゲーム機やおもちゃ、お菓子、ソーラーパネルなど、子どもならではの発想や家庭ごとの考え方が表れました。

中には、ペットのことを気にかける声もあり、必要なものは家族構成や生活環境によって異なることが分かりました。また、近くの親子と選んだカードを見比べ、気づいたことを踏まえて持ち物を入れ替える時間も設けました。

他の人の考えを知ることで、新たに必要なものに気づいたり、持ち物の優先順位を考え直したりする姿が見られました。親子で話し合いながら選ぶ過程そのものが、防災への理解を深める学びとなりました。

リュックの重さを体感! 持てる量から備えを考える

持ち物を選んだ後は、カードの裏に記載された重量ポイントを合計し、自分が選んだ防災リュックの重さを確認しました。さらに、重さの異なるリュックや手提げバッグを実際に持ち上げたり背負ったりして、持ち運ぶことの大変さを体験しました。

子どもたちは一生懸命に背負っていましたが、重い荷物を持ったまま移動することの難しさも実感できたようです。防災リュックには必要なものをできるだけ多く入れたくなりますが、実際には自分で運べる重さを考える必要があります。

教室では、避難所に持参するものを考えるだけでなく、在宅避難の備えについても紹介しました。持ち出すものと自宅に備蓄するものを分けて考えることで、より現実的な災害への備えにつなげる機会となりました。

親子の笑顔と発見を、これからの防災教育へ

今回の親子防災教室は、参加者だけでなく、見学した関係者からも好評を得ました。子どもたちが主体的に考え、自分の意見を伝える姿が印象的で、遊びの要素を取り入れながら防災を学ぶことの有効性を確認できました。また、保護者からは、発災直後の持ち出しを想定するのか、数日後の避難を想定するのかという質問もあり、防災への関心の高さがうかがえました。

教室終了後は、TKBユニットのK、キッチンカーで調理した温かい食事を提供する訓練の配膳を支援し、関係者による振り返り会議にも参加しました。今回の実証訓練は、避難所の生活環境を考えるとともに、さまざまな分野の関係者が連携する機会にもなりました。親子防災教室についても、今回の成果を生かし、今後の防災イベントや地域での啓発活動に活用できるプログラムとして発展させていくことが期待されます。