電車を降りるとほのかに潮のかおり。今日は八景島シーパラダイスを臨む海の街の逃げ地図ワークショップです。

潮干狩りシーズンの浜辺にはもちろん、駐車場ではフリーマーケットが開催されて観光客も集まっていました。最寄りの駅舎は海抜3メートルの場所にあり、津波避難施設に指定されています。浜辺には海抜6m以上の高台がありますが、周囲が浸水区域に囲まれる想定もあり、津波に対してはいち早く浜辺を離れ道路を越えた高台側へ避難する案内も掲示されています。



そんな地域を小学校低学年から中高生と大人25名、学年縦割り4班で逃げ地図作りをしていきます。会場に集まった子どもたちは、地図の地域で生活している子も、電車で来ている子もいます。まさに今自分がいる場所や自宅、乗ってくる電車の線路や駅など、今まで津波の浸水を実際に想像していなかった場所からの津波避難を想像して、「ここ逃げるの大変!」などと気づきの声が上がります。

子どもたちのワークショップで面白いのは、発言に遠慮がないことです。「なんでこんなところに住むんだろう?もうちょっと避難できるところに家を考えた方がいいよ」とか「ここに高い建物を建てればいいよね」とか、とても素直な解決案がぽんぽん出てきますし、「ここの人は間に合わないね」など容赦ない切り捨ても起こります。
状況によっては意外な場所が危険地域になるかもしれないことや、避難経路そのものの問題だけでなく観光客も含めて入り乱れる人の流れが危険のもとになるのではないか、また、車椅子避難などの困難にも目を向ける意見が出たりしました。
ほかの班の完成図や発表を見て、避難施設や橋などの活用条件によっては同じ場所でも避難にかかる時間が変わってくることに気づくことができました。野島公園にいるときは(条件に関わらず)野島公園の高台にいた方が良いね、という発言も聞こえました。



低学年の子どもたちにとっては、いつもの学校の授業よりもずっと長い”授業”。そして”ぬりえ”も初めは楽しそうだったけれど、色塗りルールがあるし、道は細くて難しい!! 「もうやだ~」と飽きて文句を言ったり、ときどき休んだりしながらも、お兄さんお姉さんたちをお手本に、自分にできることを一生懸命取り組んでくれました。(写真右は、逃げる方向を”→”で示す作業を見よう見まねで書き込んでくれているところ)


年齢も性別も幅広く助け合って、自分の発見も聞いてもらったことを楽しい経験として記憶してもらえたら嬉しいです。(記事担当:山崎聖子)
■講座概要■
講座名:SecretBase横浜kids 逃げ地図
日 時:2024年5月19日(日) 9:30~12:00
会 場:横浜市西柴コミュニティハウス
参加者:25名
講 師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 佐藤卓志 森山栄治 山崎聖子 山田美貴 横山清文 涌田亮一


