神奈川区にある錦台中学校の3年生を対象に、災害対応ゲーム「クロスロード」を行いました。全クラス一斉に講座を行うということで、5時間目の終わったところで、講師5名とサポーター2名がそれぞれの教室に向かうと、わいわいと元気な生徒さんたちが明るく迎え入れてくれました。
過去の大きな災害を振り返りつつ、ゲームのできた背景やルールのお話
グループワーク用に班分けされたスタイルで、生徒さんたちも当初はそわそわした様子でしたが、まずは用意したスライドをもとに、導入部分のお話をすると、さっきまで賑やかだった各教室がしーんと静まり、集中して聞くモードになっていたのが印象的でした。
災害対応ゲーム「クロスロード」をやってみよう
ルールが理解できたら、早速メインのクロスロードをやっていきます。
このゲームのルールは、設問に対し5秒で考えてYesかNoか答えを決め、そしてなぜその答えなのかを説明するといったものです。シンプルですが、様々な考え方に触れられること、立場が変わると意見も変わること、そして何より災害時の「ジレンマ」を体験することができます。

まずは練習問題をやってみると、意見の違いや多数派・少数派にわかれるところでドッと声が上がります。
雰囲気がつかめてきたところで、用意した設問を1つでも多く体験してもらえるよう、テンポよく講座を進めていきます。
最初は様子をみながら、模範解答のような意見を言っていた生徒さんたちもいましたが、受験生の設問ではリアルに想像できたようで、友だちの決断に「なんで?」のやり取りが自然発生したり、また講師のツッコミに徐々にほぐれてきたりして、どんどんと本音でいろいろな考えを話すようになり、活発な意見交換ができていました。
意外と盛り上がったのは、災害の影響で急に売れ出した商品をただで配るか販売するかの問題でした。「社長の判断が一番!」「会社の存亡がかかってるんだから!」「どうせ売れ残っていたなら在庫を一気に処理できるから配ってもよい!」「必要な人がいるなら配った方がいよ!」「すごく安くすればいいんじゃない?」はたまた、ただで配った後の企業イメージまで考えた意見も出る等、子どもたちの想像力の豊かさや逞しさに頼もしさも感じました。
「いろいろな意見がある」「自分とは違う意見もある」ことの実感が次のきっかけに
気を遣う生徒さんやシャイな生徒さん、いろいろな個性を感じられる中で、当初はひとことしか意見を言わなかった子が最後の発表の時に、長々としっかり意見を述べていて、私たちも感動しました。また、終了後先生からは「こんなに活発に意見が出る、話し合うなんて、びっくりしました!」とうれしいお声をいただきました。
普段なかなか想像することのないようなシチュエーションで、「その立場になって」意見を考えるという体験が、何かのきっかけになってくれたらいいな…、講座を受けた生徒さんたちが、将来地域で活躍する人財となりますように…、と心から願っています。
(記事:鵜野朋子)
■講座概要■
講座名:錦台中学校 災害対応カードゲーム「クロスロード」
日 時:2024年5月16日(木) 14:45~15:35
会 場:横浜市立錦台中小学校
参加者:3年生全5クラス
講 師:石田真実 鵜野朋子 谷本恵子 野村陽子 山崎聖子
サポート:防災教育ファシリテーター 有馬進一 近藤悦子


