【報告】8/19 学童保育防災教室

今回は旭区にある、学童で防災について考えてもらいました。こちらは、バス通りに近い住宅街にあり、2階建ての民家を一軒まるまる借り切って活動しています。通常は児童20名ほどが、放課後や休業期間中の生活を過ごしています。今回は夏休み中ということもあってその約半数の10名が参加してくれました。

【1】講話
自己紹介をした後、並んで座った状態で災害ってどんなものなのか、主として地震災害の基礎的な知識を知ってもらいました。この地区は、川は流れておらずほぼ宅地化されていて、あまり災害のリスクが高くありません。子ども達も東日本大震災後に生まれた年代のため、震災での大揺れは経験したことがありません。そこで、イメージしてもらうために阪神淡路大震災でのコンビニ映像と震度7の時に室内ではどうなるのかを記録した実験映像を見てもらいました。講師から「こわくなったら見なくていいよ、目をつぶっていいからね。」と声掛けがあり、その後映像が流れました。子どもたちからは「うわぁ~。」とか「やだ~。」などの声が出ます。ひとりの女の子は「こわい。」と言って、学童の先生に抱きついて顔を伏せてしまいました。

映像視聴後は、講師から子どもたちにどんどん質問が出ます。子ども達も一生懸命答えます。
Q「地震が来たら、ものはどうなった?」
A「落っこちた!」「ものが飛んだ!」
Q「危ないよね。じゃあものをどうしたらいいと思う?」
A「ものが動かないようにする!」
Q「学校やキッズで避難訓練ってやってる?」
A「やってる!」「え~わかんない(低学年)」
Q「大きな揺れがきたらどうしたらいい?」
A「ダンゴムシのポーズ。」「机の下に隠れる。」

【2】身を守るには、どうする?
いろいろわかったことをもとに、この学童の室内で大地震が起きたらどうやって身を守ったらいいかを皆で考えました。建物には一階にリビング、二階には2部屋あって、子どもたちは階段で往復しています。
(1)リビング
まず、実験映像で確認した、ものが「落ちてこない」「うごかない」「たおれない」かどうかを確認しました。講師の「この部屋はどうかな。」の問いかけに「あの棚から落っこちるかも。」「ランドセルが落ちる。」と、口々に答えが出ます。作り付けではない棚は、動いて倒れるかもしれないので、机の下や部屋の中心あたりで身を守ることと、今のうちに棚などはできるだけ固定しておこう、という結論になりました。
(2)2階①
次に子どもたちの案内で、階段を上り2階の一部屋に入りました。ここはリビングに比べてものが少なく、倒れると怪我をしそうなものはそれほどありません。「でもあの扇風機は危ないよ。」と、子どもたち。壁掛け式の扇風機でした。「逃げるとき、階段使えなかったら、ベランダから隣のうちを伝って逃げられるかも。」確かにお隣さんとは近い距離ではあります。
(3)2階②
今度はその隣の部屋に移動しました。普段はお昼寝用にも使うらしく、布団やまくら、着替えなどが押し入れに収納されています。ただ、子どもたちの指摘では、固定していないカラーボックスからマンガや本が落ちるかも。テレビが倒れたら危ないね、の声が出ました。確かに…長机は2つあるけれど…。じゃあ皆で机の下に潜ってみよう!でも10人ではあまりにも狭すぎます。隠れられても2~3人がやっとです。そこに講師から、「とりあえず頭は守ろう。それにはどうしたらいいかな。」の問いかけが。ならば…と押し入れから座布団やまくらを出して頭を守ってと、一生懸命です。カラーテレビは、台との接着面に転倒防止マットを新しく付け替えるといいですよ、とアドバイスが出た後、一階に降りながら、階段や玄関などでの危険個所のチェックもしました。

【3】まとめ
すっかり打ち解けてよく話しかけてくれるようになった子どもたちと、最後のまとめをしました。学童の先生からも、避難訓練のことや近くの運動公園に避難した後のことなど、行動面の質問が出るなど、あっという間の1時間でした。

最後に講師から、「今日一緒に勉強したことで、うちに帰ってから思い出して怖くなっちゃったら、我慢しないでちゃんとおうちの人に相談してね。」と投げかけがありました。小学生の子ども達は、実際に災害にあったことがありません。今回の防災についての学びが今後に生かされて欲しいですが、想像することで恐怖に繋がってしまうこともあります。そんな時は無理をしない、自分の中に溜め込まないのはとても大切なことです。

「学童にいる時に地震が来たら、こうしたらいいよ。」と、理解できたことや考えたことを、ぜひおうちの人や今回学童に来ていなかった友達に伝えて、話題にしていただけると嬉しいです。
 (報告記事:近藤悦子)


■講座概要■
講座名:学童保育 防災教室
日 時:2024年8月19日(月) 10:15~11:15
会 場:旭区学童保育
参加者:13名
講 師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 熊切多津江 近藤悦子

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