【報告】8/17 防災教育ファシリテーター養成講座<初級16期>②DIG

平塚編2回目は、DIGに取り組みました。
DIGとは「災害想像ゲーム」のことで、過去の災害から今後、起きるかもしれない災害の被害を想定し、その程度ごとに地図を色分けしていくグループワークです。その共同作業を通して考え意見交換をすることで、自分自身や地域での防災・減災意識を高めていくことがねらいです。

まずは、平塚市が過去に体験した災害についての歴史を学びました。
過去の災害の歴史では、富士山噴火や地震はもちろん、目を引いたのは水害の多さです。DIGでその辺もしっかり地図で確認してみる必要がありそうです。

その後、今後想定される災害として、地震による被害について学びました。
震源域や被害状況についての資料や、各種映像を見ながら想像力をふくらませました。
 

いよいよ本題のグループでの作業です。
今回は、平塚市を中心に東は江の島、西は二宮町までの湘南エリアの地域の地図を使用しました。

「モノレールだね、ここ。」
「ゴルフ場って広域避難場所なの?」
「ここらへんは伊勢原駅だね。」
「ねえ、二宮町の人、いる?」
など、積極的に声掛けしています。各班とも盛り上がって講師の声も聞こえないくらい白熱していました。

ハザードマップを見ながら各種災害リスクを地図に書き込んでいくと、作業中の会話内容も、実際に避難訓練に参加した話や体験談など身近な事柄が中心になっていきました。
「小田急線の線路はしっかり作られているから、よーいドンでそこまで逃げてみた。」
「避難所に指定されている高校がまず危険だね。そこに行く道も浸水でふさがれそう。」
「住民だけでなく、大勢の観光客の避難誘導をどうするのかな。藤沢市はどうしてるの?」

ちょっと深刻な気持ちになったところで講師から「気づいたこと、情報交換したことを付箋に書き出してみましょう。」という声がかかりました。自分の思いや気づきを「文字」にしてみます。一転して静かな空間になりましたが、受講者自身が地図に描かれている地域住民ということもあってか、付箋がたくさん集まりました。

それを班毎で共有してみると、ことばに出して意見交換し想像を広げることで、考えや気づきが深まります。
「完全に安全な場所というのがあまりないようだ。」
「平塚は複合災害に気を付けなければならないね。」
「被害想定場所は、史実と重なるね。神社や寺は比較的安全なようだ。」
「川の近くやもともと沼地だったところは液状化が心配だ。」

最後に班ごとの発表でさらに情報共有を行いました。
「ハザードマップを見て地図に落とし込むことで、危険個所とそれがどんなものなのかが理解できた。」
「江の島では東側と西側で危険か安全かが明確になった。」
「避難所に指定されている学校自体が危険個所に存在する状況である。」
「被害の「場合分け」で避難所を指定しないといけないのでは。」
「この湘南エリアは魅力のある地域である。災害のリスクや被害想定を頭に置きながら、ここに住み続けていきたい。」

今回のDIGは、平塚市を中心とした湘南エリアでした。この地域は昔から著名人の別荘地となり、山が見えて海も川もある、風光明媚で気候温暖な景勝地です。

ファシリテーターとして学校での防災教育を進める時は、海の恵みや自然の美しさといったこの地域ならではの宝をしっかり子どもたちに伝え、その上で災害から身を守るためにはどうしたよいか考えていけるような道筋をつくるのが大切です。また、地図上の知識で終わらせず、『まち歩き』を実践してみると、より理解が深められて有効であることを知り、今回のDIGが終了しました。

(記事担当:近藤悦子)


■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編16期>
日時 :2024年8月17日(土)09:30-12:30
会場 :ひらつか市民活動センター
参加者:15人
講師 :樋口文人
サポート:防災教育ファシリテーター 小田川太 熊切多津江 近藤悦子 佐藤卓志 高石祐次 山崎聖子 涌田亮一
統括 :石田真実

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