防災教育ファシリテーター養成講座 初級編の第3回は「逃げ地図」でした。
「逃げ地図」とは、災害発生時に、今いる場所から避難所など安全な場所にたどり着くまでにどれくらいの時間がかかるかを、色分けをして見える化していくものです。
今回も例年どおり、鎌倉地区の地図を使って、津波に対するワークを行いました。
ビデオの解説を見たあと、避難に関して違った条件のもと、ワーク開始です。今回は2班だったので、橋も津波避難ビルも使える班と、橋も津波避難ビルも使えない班に分かれてワークを進めました。

まずは、鎌倉に新しく引っ越してきたと想定して、好きな場所に自宅を決定。この段階ですでに、そこに決めた理由などで場が盛り上がっていました。
次に、革ひもを使い、ひもを丁寧に道に沿わせながら、細かい道にも目を凝らして色鉛筆で塗っていきました。塗り方にも個性が出ていて、それも話題になりました。

次に色分けに従って、最短で安全な場所にたどり着けるにはどちらに向かえば良いのかを、こまかく矢印を書き込んでいきました。
津波避難ビルを使える班は、それも避難場所として使えます。橋を使うことができない班は、回り道することも必要になります。
このように、両極端な条件でできあがったカラフルな地図を見比べることで、どちらに向かえばいいか、何分で安全な場所にたどり着けるかが一目瞭然になり、避難するにもいろいろな状況や方法があるということが、とてもわかりやすくなりました。

「ただ山を目指せばよいというわけにもいかないということが分かった」
「海に向かって行くのは勇気がいる」
といった声もあり、ワークを進めながら自由に話をすることで、気づきや理解を楽しく深めるという、逃げ地図の目的が十分果たされていました。
「条件の違い」というのが大事で、避難をする時にいつも最適な状況ではないため、作って終わりではないのが、逃げ地図なのです。

実は、逃げ地図の大事な目的は「コミュニケーションをとる」ということでもあるのです。
昨年の上級編の「鎌倉街歩き」では、持ち帰った逃げ地図を見ながら話し合っていた班もあったので、受講生の皆さんにとっては今後にも大いにつながる、貴重な経験になったと思います。
この経験を、今後のファシリテーターとしてのご活躍に生かしていただきたいと思います。
(記事担当:山田美貴)
■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編15期>
日時 :2024年7月20日(土)09:30-12:30
会場 :かながわ県民センター11階 講義室
参加者:13人
講師 :三ツ橋裕美子
サポート:防災教育ファシリテーター
鵜野朋子 小田川太 佐藤卓志 高石祐次 藤本実和子 森山栄治 山田美貴
統括 :石田真実


