【報告】6/6 マンションでの災害対策本部立ち上げ訓練@緑区

個別案件としてご依頼を受け、205年2月からスタートした、マニュアル作成から支援しているマンションです。

マンションプロフィール

築13年・総戸数209戸のマンションです。商業施設、文化施設、公共施設などさまざまな施設もあります。駅から徒歩2分以内という利便性の高いタワーマンションです。

「机上」から「実動」へ

これまで検討を重ねて作成してきたアクションカードについて、実際に身体を動かしながら初動訓練を行い、内容の検証を実施しました。

訓練には、これまで作成に関わってきた役員に加え、内容をほとんど知らない新しい役員や住民も参加しました。実際に動いてみることで、机上では気づかなかった動線の非効率や、作業の順序、役割分担の分かりにくさなど、多くの課題が明らかになりました。

訓練後には振り返りを行い、参加者それぞれの立場から意見を出し合いました。訓練そのものだけでなく、役員や住民同士のコミュニケーションを深める機会にもなりました。

「誰でも動ける」アクションカードへ

今回の訓練では、災害対策本部の立ち上げ、防災センターとの連携、エレベーターの状況確認、防災倉庫の確認、照明やトイレの準備、情報掲示など、発災直後に必要となる行動を一つずつ確認しました。

その中で、リーダー自身が作業を行うのではなく、周囲に指示を出せる仕組みが必要なことや、記録担当、副リーダーなどの役割を明確にしておく必要があることが分かりました。また、掲示物の大きさや設置場所、必要なテープや鍵、防災資機材など、実際に行動するために必要な備品も具体的に見えてきました。

アクションカードについても、時系列だけでは同時進行する作業が分かりにくいこと、1枚に複数の作業を記載するよりも「1枚1作業」とした方が担当者へ渡しやすいことなど、改善案が出されました。初めて見る人でも迷わず行動できる内容を目指し、今後修正を進めていくことになりました。

高層マンションならではの課題も

実際に訓練を行ったことで、高層マンション特有の課題も明確になりました。高層階から階段で地上まで降りることはできても、その後再び自宅階まで階段で戻ることは大きな負担になります。そのため、高層階の住民がどのように初動対応へ参加するのか、別の活動拠点を設ける必要があるのかなど、今後検討していく必要があります。

また、停電時にはエレベーターのモニターや階数表示が使用できなくなる場合があることや、非常用電話の運用方法、防災センターとの情報共有方法なども確認されました。発災時に設備が通常どおり使用できないことを前提として、代替手段まで考えておくことが重要です。

訓練を重ねながら育てる仕組みへ

今回の訓練で得られた気づきを反映し、今年度のアクションカードはいったん完成させることになりました。一方で、すべてを一度に盛り込もうとすると内容が複雑になりすぎてしまうため、一定の段階で形にし、実際の訓練を重ねながら少しずつ改訂していくことになりました。

現時点では、アクションカードに付随する備品や資機材がすべて揃っているわけではありません。必要な物品が整った段階で、再度訓練を実施し、より実践的な検証につなげていくことが望まれます。

今回の訓練を一つの区切りとし、今年度の支援内容は実証結果を反映して終了となります。次年度も継続して支援してほしいとのご要望をいただき、今後も訓練と見直しを繰り返しながら、実際の災害時に機能する体制づくりを進めていくことになります。

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