【報告】6/19 藤沢市立大清水中学校クロスロード

藤沢市の大清水中学校で、一年生全員を対象に、阪神・淡路大震災がきっかけで作成されたカード形式のゲーム「クロスロード」を行いました。

災害時に対面する判断の難しい問題と対応に対し、yesかnoを選びます。そして、それぞれの立場でなぜそちらを選択したかの理由を話します。

多数派が勝利となり得点がもらえますが、選択したyesかnoが1人だけだった場合には、その1人のみに特別に大きな得点がもらえます。最後に1番得点が多い人が勝ちです。

今回は、1年生3クラスの各教室にて5〜7名の奇数人数の班に分かれて取り組みました。

最初の練習問題で、ゲームのやり方をつかんで慣れてもらいましたが、すでに大盛り上がりで、スムーズにゲームが進められました。

それぞれが、理由をしっかりと言葉にすることができ、お互いの意見を受け止めあえていることが印象的でした。日頃からお互いを認め合う習慣ができているようで、先生方の尽力も伝わりました。

中学生らしい発想も多く、世間体やしがらみにとらわれない面白さも多かったです。

「子どもは満腹中枢がおかしいから何か食べ始めたらきりがないので、限られた非常食は分けあわない」「避難持ち出し袋を避難所で開ける人がいたらその人からもらうから自分は開けない」という素直な意見もありました。

優しいことは大事だけれど、優しいだけでは人も自分も助けられない、というジレンマも、実感できたようでした。

「大型犬を避難所につれていくか,自宅においていくか」では、ただ1人の「置いていく」に最初非難が出ましたが、まずは受けとめよう、とアドバイスしてからは、それぞれしっかり意見を出しあえました。

1人だけみんなと違う意見になって大きな得点をもらうという戦略もとることができ、うまくいったり逆に失敗したりであちこちから歓声も上がり、更にゲームが盛り上がりました。

最後に、自分たちでお題を作ってもらいました。短い時間であったにも関わらず、何もできずに手が止まっている生徒さんがいなかったことが素晴らしかったです。時間の都合上、全員の問題を紹介しきれなかったので、ぜひクラスで、みんなのお題でクロスロードを行って欲しいです。

災害時の対応には、どれが正解とはいうことはなく、その時に考えられる最善のことをできるだけ早く行うということが大事です。何故そう考えたのかを述べることで、いろいろな考え方があり、少数意見にも耳を傾け受け止めることを学ぶ姿勢を、ゲームを通して楽しみながら身につけていって、災害時にたのもしい支援者になってくれるといいなと思いますし、きっとなってくれると確信できました。


(報告記事:山田美貴)


■講座概要■
講座名:藤沢市立大清水中学校 1年生クロスロード
日 時:2025年6月19日(木)14:35〜15:25
会 場:藤沢市立大清水中学校
参加者:1年生92名
講 師:石田真実 鵜野朋子 近藤悦子
サポート:防災教育ファシリテーター 有馬進一 熊切多津江 桑原信行 𡈽谷美智代 増渕秀一 山崎聖子 山田美貴

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