支援編研修のため中区にあるマンションを訪問しました。
支援編とは
「よこはま防災研修」の1つ。支援編は地震火災や風水害の備えなど、地域特性に応じた防災活動について、依頼先の自治会やマンション、地域防災拠点に直接訪問して支援する研修です。地域における被害想定や基本的な災害への備えに伴う自助・共助の取り組みの他、①風水害への備え、②地震火災への備え、③マンション防災、④災害時のケーススタディー・地域の危険性の把握等のグループワークの4つのテーマから必要なものを選んで学ぶことができます。
マンションプロフィール
築16年・7階建6棟・総戸数332戸のマンションです。防災マニュアルはありますが、ごく一般的なもので有効性は疑問とのこと。防災体制については検討中、安否確認ルールはありません。防災訓練は年2回行なっていますが、避難訓練で決められたことをやっているだけで、いざという時に誰がどう動くのか全く決まっていません。またデイサービス施設のテナントが入っているものの交流がないとのこと。
管理組合・自治会・管理室・テナントが参加
こちらのマンションでは管理組合・自治会・消防団・管理室から構成される防災委員会があり、これから少しずつマンション防災に取り組みたいとのこと。すでに住民向けの防災対策アンケートの実施や、Webでの周知活動を始めているとのことでした。今回の研修には防災委員会とマンション内にあるデイサービス施設の職員も参加されるとのことで、「マンション全体としてやるべきこと」を中心とした説明を行い、マンションDIGを実施しました。

災害想像ゲーム「マンションDIG」とは
DIGとは災害想像ゲーム(Disaster Imagination Game)の頭文字で、マンションDIGは、マンションの敷地での災害を想像するワークです。大判のマンション平面図・立面図を広げて、自分の部屋や役員の部屋を確認します。電気室やエレベーター、階段などの設備を確認し、災害が発生したときにどこを本部にすればいいのか、停電対策で灯りが必要な場所はどこなのか、必要な機材は何なのか、それはどこで使用するのか、機材は充分用意されているのか・いないのか、機材の置き場所は適切なのか、などを考え、シールを貼りながら可視化していきます。ワークを通じて災害時を想像し、問題や課題を明確にし、対応を考え理解していただきます。
マンション平面図を見ながらグループで議論
こちらのマンションは津波リスクがあるため津波襲来時の対応も想定する必要があります。みなさんから防災倉庫・設備の津波対応策の想定、マンションとしてやるべきこと、災害時の管理組合の役割や職務を役員に引き継いでいく必要がある、など有益な意見が出ました。

デイサービスの防災対策は…?
津波被害が想定されるときのデイサービス施設側の対応については、マンションと共有しておくべきとお伝えしました。施設では災害時には隣の公園に一旦退避することは決まっているものの、送迎中の対応については決まっていないとのこと。マンションについても施設についても、確率が低くても災害時に起こりうる事態について広く想定しておくことはとても大事です。その上でどこまで準備をしていくか現実的に対応する必要があります。
今後の展開に期待
管理組合役員にお聞きしたところ、輪番で次々替わるため防災の継承が難しく「防災については初めて考えた」とのことで、災害時の具体的な想像までは難しい様子でした。しかし終了時間を過ぎても熱心な話し合いが続けられ、今回の研修を契機とした今後の展開が期待されます。



