平塚での講座ではラストになるHUG体験ですが、もともと設定されていた日が台風接近のため、約3週間後の延期となり、場所も横浜に変更しての実施となりました。平塚市周辺では河川の氾濫や浸水にあった地域があり、参加者からその様子も聞かれました。
【1】 講話(HUGの説明)
ちょっと深刻な話のスタートでしたが、講師のおだやかな口調と笑顔ではじめられた「避難所クイズ」。
〇×式の3問でしたが、これで一気に場が和みました。そのあとすぐにHUGの説明に入りました。

「ひなんじょ・うんえい・ゲーム」の単語の頭文字をアルファベットにして並べた「ハグ」と発音するHUG、次から次へとやってくる避難者やあふれる情報を、待たせることなく判断し解決していくという、避難所運営側の訓練ゲームです。
【2】 HUG開始
(1) 準備
二班作り、それぞれで自己紹介をしたのち役割分担をしました。講師からの説明はあったのですが、内容が多いため再確認も必要となり、意外と時間がかかってしまいました。聞く側の『メモを取る』ことの重要さを感じました。まずは、班ごとに練習とルール作りをしました。

(2) ワーク開始
いよいよグループワークが本格スタートしました。読み手のファシリテーターがどんどんカードの情報を読み上げていきます。ゆっくり丁寧な1班と、素早くどんどんさばく2班といった個性も出てきました。
「外国人の避難者・・・ことばわからなくてもいいのかな。」
「高齢者多いね。介護ヘルパーさんいるよ」
「談話室、この先必要になるよ、作りましょう!」

まだワークの途中ですが、掲示板の作り方にも班の個性が出てきました。
たくさんの情報を一度整理して、すっきりした掲示板にした1班、たくさんの情報をもらしてはいけないと
あふれるほど掲示した2班。校舎の教室の使い方も、それぞれで違いが出ています。
にぎやかなワークは時間で終了となりました。

【3】 ふりかえり
ふりかえりが始まると、さっきのバタバタと打って変わって皆さん真剣な顔で意見を出し、うなずき合います。
まずは班ごとにワークシートに沿って、「配置のルール」と「対処に困ったこと」について話し合うと
「高齢者、要介護者で受付が混乱。教室使用の優先順位を決めるのが難しかった」
「感染症の避難者がいたら、なるべく上層階の教室を充てたが、医療関係者でないと適切なのかどうかわからない」
などの意見がでました。
次に隣の班と比較してみると、
「駐車場の割り振りについて。動線と場所を確保は必要だね」
「すごいね、女性の部屋を作っているよ」
「掲示板がすっきりしている!」
と、お互いの違いや良いところへの気づきがありました。

班ごとにまとめの発表を聞いて、お互いの健闘をたたえつつグループワークは終わりました。
最後に講師からの東北地方の「津波てんでんこ」の教えが披露され、「災害を『正しく恐れる』ためにもしっかり防災教育を学び、ともに進めていきましょう!」というメッセ―ジが参加者へと送られてHUGが終了しました。
今回の講座では、ルールを決めること、判断すること、仕分けること、避難所運営の現場には様々な難しさが存在することを少し垣間見ることができました。そしてHUGを実行する上で大切なのは、「メモをしっかり取ること」「物品リストの活用」「避難者の中にいる看護師などの資格者を活用すること」などが重要だと知ることができました。
4回の防災教育ファシリテーター養成講座初級編はこれですべて終了し、修了式では今回の受講生に「終了証」が渡されました。
受講生のみなさま、4回の講座お疲れさまでした。秋に始まる上級編でまたお会いできることを楽しみにしています。
(記事担当:近藤悦子)
■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編16期>
日時 :2024年9月14日(土)09:30-12:30
会場 :ひらつか市民活動センター
参加者:9人
講師 :熊切多津江
サポート:防災教育ファシリテーター 鵜野朋子 小田川太 近藤悦子 竹村奈保美 山田美貴、横山清文
統括 :石田真実

