【報告】2/21 福祉施設にてDIG研修@南区

南区にある福祉団体が運営している様々な施設の職員のみなさんが集まり、災害想像ゲーム「DIG」研修を体験しました。この団体にとっては初めての外部講師を迎えての研修となりました。

災害想像ゲーム「DIG」とは

大きな地図を広げ、自宅などに印をした後に洪水浸水想定区域や津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域などの他、避難すべき場所や病院、公園などの位置を書き込んでいくワークショップ。Disaster(災害)、Imagination(想像)、Game(ゲーム)の略です。

施設ごとの備えを共有する時間

まず複数の施設から、日ごろの防災訓練や備えについての報告がありました。放課後等デイサービス、障害者作業所、地域活動ホーム、グループホームなど、それぞれの施設の利用者特性や運営形態に応じた取り組みが紹介されました。

避難訓練の頻度や内容、火災・水害・土砂災害を想定した対応、夜間の対応、エレベーター停止時の課題、車椅子利用者の避難、夜勤者が少ない時間帯の対応、職員の土地勘や通勤可能性など、福祉施設ならではの具体的な課題が共有されました。

同じ福祉分野であっても、通所施設、入所・宿泊を伴う施設、グループホームでは、災害時に直面する問題が異なります。今回、施設種別の異なる参加者が同じテーブルで話し合ったことで、互いの大変さや課題を知る機会にもなりました。

地図に重ねて見えてきた地域リスク

今回のDIGは、事業継続計画(BCP)研修・訓練の一環としての実施です。初めて外部に依頼して行う講座とのことで、複数の施設から職員が参加し、施設種別を越えてグループワークを行いました。

参加者の皆さんは、すでにBCPを作成しており、自施設周辺の災害リスクについても一定程度把握されている様子でした。研修では、地図に主要道路、川、線路、学校、病院、施設、利用者宅などを記入し、その上に震度、液状化、土砂災害、津波などの情報を重ねていきました。

作業を進めるうちに、危険なエリアが視覚的に明確になり、「安全だと思っていた場所も、複数のハザードを重ねると必ずしも安全とは言えない」という気づきが生まれていました。川沿いや低地、坂の多い地域、土砂災害や浸水が想定される場所など、地域全体のリスクを改めて確認する機会になったと感じます。

BCPを実践につなげる一歩

グループワークでは、通勤できるのか、利用者を安全に帰せるのか、送迎中に被災した場合にどう判断するのか、応援に向かう職員が施設までたどり着けるのか、といった現実的な課題が多く話し合われました。

特に、施設周辺だけでなく、職員の通勤経路、利用者の自宅、送迎ルート、近隣施設との位置関係を地図上で確認することで、災害時の孤立リスクや移動の難しさが具体的に見えてきました。利用者が点在している場合や、山側・川沿いに住んでいる場合の安全確保についても、改めて考えるきっかけになったと思います。

今回の研修を通じて、BCPを「作成して終わり」にするのではなく、地域リスクや施設ごとの事情を踏まえた訓練や施設整備につなげていくことの重要性が確認されました。今後、各施設での避難訓練や備蓄、職員体制、近隣施設との連携などが、より実践的に見直されていくことを期待しています。

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