鶴見区にある大型マンションで、よこはま防災力向上マンション認定取得を目指しているマンションにアドバイザーとして訪問しました。
よこはま防災力向上マンション認定制度アドバイザーとは
横浜市では、新築・既存、分譲・賃貸に関わらず、すべてのマンション(共同住宅)を対象に、災害に強いマンションの形成と周辺地域を含めた防災力の向上を図るため、防災対策を実施しているマンションを「よこはま防災力向上マンション」として認定しています。認定取得を目指す管理組合等を支援するため、マンションの防災対策に関する知識や経験を持つ専門家団体等「マンション防災アドバイザー」を派遣しています。
認定内容は…
①ソフト認定:防災活動などを実施しているマンション
②ハード認定:建物全体の対策を実施しているマンション
③ソフト+(プラス)認定・ハード+(プラス)認定:①②に加えて地域との連携が図られているマンション
認定を取得したマンションにはエントランス等に掲示できる認定証が交付され、認定内容は横浜市のホームページで公表されます。
マンションプロフィール
築12~14年、8~15階建て12棟、総戸数1,424戸の大型マンションです。2年前に受けた横浜市の防災・減災推進研修<支援編>の防災研修では当団体が支援しました。その際はワークとして実施した災害想像ゲーム「マンションDIG」を通し、マンションの敷地での災害を想像し、問題や課題を明確にし、対応を考え理解していただきました。その後、研修内容を活かして独自で様々な防災対策に取り組み、今回よこはま防災力向上マンション認定取得を目指したいとのことでご依頼に至りました。
悩みながらも意欲的な取り組み
1,424戸という非常に大きなマンションのため対策に苦慮しつつ、も、マンション全体の防災力向上に意欲的で、様々な調査を行ったりアイデアをお持ちでした。また防災委員会の皆さんもよく準備しており経験も積んでいる様子が伝わってきました。管理組合・自治会役員混合の防災員会・管理会社の方が参加しましたが、お互いに気さくに意見交換するなどコミュニケーションの良さが見て取れました。
トイレと水の問題が話題に
配管の種類が分かるように識別マーカーを取り付けるなど、災害時の配管チェックや水の確保に積極的に取り組んでおり、トイレパックの備蓄増強よりも水洗環境の復旧と維持に力を入れているとのこと。ただマンション内がなんとかなっても、マンション敷地内の土中下水道が大きく影響するとお伝えしたところ、とても強い関心をお持ちのようでした。やはり居住者の数が多いと、それだけトイレは大きく立ちはだかる、非常に悩ましい問題です。
対策本部で全部抱えない
防災委員会メンバーの結束はとても強そうですが、では「他の居住者のみなさんは?」というと居住者全体の管理や協力には不安があるようです。これだけ戸数が多いと災害が起きても対策本部だけで統率していくのは難しいと感じており、防災委員会メンバーのみなさんの一番の悩みどころです。災害時における住民との連携は大きな課題でもあり、非常に重要なポイント。棟数も多いので、エリアごと、棟ごとに下部組織を作るという方法も有効かと思います。
もう一度防災対策マニュアルの見直しを
できるだけ早く防災マニュアルを完成させて、全戸配布を目指しているようでしたが、まだまだ議論すべきところは多いです。あらかじめ防災マニュアルに目を通していた伊藤講師がコメントやメモを書き込んでいたのですが、それが欲しいとのことでお預けしました。今回の話し合いやアドバイス、伊藤講師のメモも参考にしてより練り上げていただければと思います。


