防災教育ファシリテーター養成講座・初級編の第2回目のテーマは、DIG(災害想像ゲーム)でした。DIGとは、想定される災害を地図上に可視化し、それをもとに問題点を浮き彫りにしていく作業となります。
テーマとなった町は、今回講座を行っている横浜市です。

まず最初は、横浜市が過去に被災した地震の歴史を学びました。
昨年は、関東大震災から100年の年であり、震源地である神奈川県では甚大な被害に遭った歴史があります。参加者にとってもゆかりのある地の災害の歴史となり、自分事としてとらえることができたのではないでしょうか。 また、阪神淡路大震災の際にコンビニエンスストアの中で棚の商品が崩れ落ちる映像や、地震の実験映像で寝室のタンスやキッチンの冷蔵庫が倒れる様子も見て、揺れに対しての事前の対策がいかに重要かを確認しました。
DIGとは、 Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字をとって名付けられたものです。災害において何が起きるのか、どんなリスクがあるのか、そのとき自分はどのような行動をとるべきなのか、まさに「Imagination(想像力)」を働かせるために、こういった歴史の振り返りや映像によってイメージを膨らませたうえで、メインテーマであるDIGへと進めていきました。

DIGの作業は、3チームに分かれてのグループワークで実施しました。
横浜駅を中心としたみなとみらい地区や中華街近辺の地図のうえに、地震の揺れや津波浸水、土砂災害などハザードマップの情報を書き込んで行きました。

そして、完成した地図を見ながら、このエリアにおける災害時の問題点やリスクなどをグループごとにディスカッションをし、最後は意見をまとめて、グループごとの発表を行いました。
同じ地図・同じハザードマップを使ったDIG作業にも関わらず、グループ毎にそれぞれ着目したポイントが異なっていました。ハザードマップにもとづいて災害の種類ごとに意見を整理するという点は、どのグループも共通していました。一方で、埋め立て地、川沿いといった地形で整理したグループがあれば、みなとみらい地区や中華街近辺が観光地であるというエリアの特性に着目したグループもありました。

防災においては、それぞれの地域特性を考慮することが必要です。参加者の皆様には、本日受講していただいた内容を活かし、お住まいのエリアを題材にしてDIGを実施し、その地域にはどのような災害が発生するリスクがあるのか、そのとき自分はどのような行動をとるのか、「Imagination(想像力)」を働かせていただきたいと思います。
(記事担当:小田川太)
■講座概要■
講座名:防災教育ファシリテーター養成講座<初級編15期>
日時 :2024年7月13日(土)09:30-12:30
会場 :かながわ県民センター11階 講義室
参加者:12人
講師 :近藤悦子
サポート:防災教育ファシリテーター
鵜野朋子 小田川太 佐藤卓志 高石祐次 樋口文人 百瀨文隆 山崎聖子 山田美貴 横山清文
統括 :石田真実


