【報告】3/29 よこはまマンション防災フォーラム

横浜市庁舎にて当団体主催「よこはまマンション防災フォーラム」を開催しました。今年で2回目となります。

よこはまマンション防災フォーラムとは

「マンション防災 何をする?他のマンションはどんな防災をやっている?」をテーマに、お住まいのマンションで防災に取り組んでいる方、これから取り組もうとしている方のために事例から学ぶ内容です。

当日はアクションカードと被災したマンションの復旧、マンション防災に取り組む横浜市の取り組み、よこはま防災力向上認定マンションによる事例発表、パネルディスカッションが行われました。

開場と同時に満席に

基調講演
「発災時、その防災マニュアルで動けますか?
~熊本地震を活かしたアクションカードと正しい復旧工事~

阪神淡路大震災や熊本地震など、過去の災害で数多くのマンション復旧に携わってきた、元福岡大教授の古賀氏による講演では、被災後に重要となるのは「生き残ること」だけでなく「元の生活を取り戻すこと」であるという視点が強調されました。

特にマンションの復旧工事は大規模修繕とは異なるものであり、知識不足が不適切な工事や詐欺被害につながるリスクがあることが示され、参加者にとって大きな気づきとなりました。平時から補修内容や費用の目安を把握し、必要性を見極める力を持つことの重要性が共有され、今後の備えを考える上で非常に実践的な学びとなりました。

アクションカードの開発経緯や、復旧工事のポイントについて講演する古賀氏

横浜市による横浜市の防災施策とよこはま防災力向上マンション認定制度

横浜市総務局地域防災課および建築局住宅政策課から、マンション防災に関する取り組みについて説明がありました。

行政としても、特に在宅避難の重要性を踏まえた支援に力を入れており、防災アドバイザー派遣制度や防災力向上マンション認定制度など、さまざまな支援策が用意されていることが共有されました。

参加者にとっては、こうした公的なサポートが受けられるという点で、取り組みのきっかけや安心感につながる内容となったのではないかと思われます。

横浜市総務局地域防災課による「横浜市の防災施策について」
能登半島地震への支援活動を踏まえてのお話もありました
横浜市建築局住宅政策課による「よこはま防災力向上マンション認定制度」の説明

事例発表「自分のマンションでもできそうな工夫」

事例発表では、認定を取得した規模の異なる3つのマンションの取り組みが紹介されました。それぞれの実情に応じた多様な工夫が示され、「防災に唯一の正解はない」という前提のもと、自分たちのマンションに置き換えて考えるヒントが多く得られたのではないかと思います。

「これなら自分のマンションでもできそう」と感じられる具体的な事例が多く、初めて参加した方にも分かりやすく、実践につながる内容となっていました。

(左)大倉山フラット(港北区)元理事長 伊藤 郁夫氏
(右上)グランフォーレ戸塚ヒルブリーズ(戸塚区)防災副委員長 横山 清文氏
(右下)ルクサージュあおば山の手台(青葉区)元自治会長 牧野 純也氏

パネルディスカッションで見えた実践的な対応

登壇者4名によるパネルディスカッションでは、初動対応の強化やアクションカードの活用、夜間訓練の実施、防災組織の担い手確保など、現場に即した実践的な取り組みが紹介されました。

また、マニュアルは過度に詳細化するのではなく、状況に応じて判断できる力を養うことが重要であるという考え方も共有されました。管理組合としての役割の線引きや、自助の促進といった視点も含め、現実的な防災のあり方を考える機会となりました。

「担い手が抱え過ぎように、シンプルに」という回答には、笑いも起きました

参加者の関心の高さ

開場と同時にほぼ満席となり、マンション防災への関心の高さがうかがえました。特に事例発表は好評で、来年度も継続開催を望む声があり、今後の広がりが期待される内容となりました。質疑応答では、安否確認訓練の運用方法や本部立ち上げの基準、住民参加率の向上、情報発信の工夫など、実務に直結する質問が多く寄せられました。

来年の開催も検討しております。その際には、ぜひみなさんのマンションでの防災の取り組みや進捗をお聞かせください。