横浜市では2020年から、地域防災拠点運営委員を対象に地域防災拠点の開設・運営等に関する講義やグループワークを実施しています。今年度も横浜市から依頼があり、地域防災拠点研修を3回実施することになりました。最後となる3回目は栄区役所での開催でした。
地域防災拠点とは
いわゆる指定避難所のことで、災害時に小中学校単位で設置されることが多く、
・救護・救出など防災活動の拠点
・家屋の倒壊などで自宅で生活できない方が一定期間避難生活を送る避難所
・在宅被災生活者向けの物資・情報供給
・家族や知人の安否確認など情報受伝達の拠点
といった指定避難所を含めた役割があり、
・防災備蓄庫の設置、防災資機材・食料等の備蓄
・被害情報等の情報受伝達手段として、各拠点にデジタル移動無線を配備
といった設備を整えています。普段は防災研修・訓練を行ったり住民の地域活動の場として使用されることが多いです。
地域防災拠点運営委員とは
災害時は地域防災拠点で安全かつ秩序ある避難生活の維持、防災資機材を活用した救助・救出等を行うメンバーです。
「避難所運営」というと運営に目が行きがちだけれども
前半は1回目・2回目同様、旭区東希望が丘⼩学校地域防災拠点運営委員⻑を務める和泉 禮⼦氏による、「避難所開設」や「開設から運営への移行」の講話でした。長年の活動経験と被災地の取材など、実践的でまた写真を用いてのお話でみなさんとても熱心に耳を傾けていました。
多くの人が想像する避難所運営=「ある程度状況が落ち着いて運営できている状態」になるには数日かかります。和泉さんも繰り返し「避難所運営は開設時がポイント」とおっしゃっていたように、実は避難所運営で一番肝心なのは開設時です。災害が起きて皆が混乱している中で、避難所にはどんどん避難者がやってくる、そんな状況になるからです。そのため開設時の優先事項を決めておいたり、手順のマニュアル化を行っておくなど事前に準備できるものは準備しておくことが非常に大事です。
後半のグループワークは熱心な方が多くて…
当団体講師が担当するグループワークでは、様々なテーマで起こりうることを記載した課題一覧表を配って、まずは一人一人に考えてもらいました。その後グループに分かれての意見交換をしていただきました。
どのグループも活発な意見が出ていましたが、熱心なあまり次のワークにどんどん進んでしまうグループもあったり、それぞれのワークの違いを理解しないまま進んでしまったりするグループもありました。
そんなハプニングもありつつ、出された課題の中でできること、気になること、問題点などを話し合ったり、共感したりして皆さん自分事として捉えておられましたし、「ワークの他の課題について帰って考えてみたい」とみなさんの意見が書かれた模造紙を持ち帰った方もおられました。
全3回が終了
まずは3回とも無事に終わったことに、講師一同ほっとしております。同じ課題でも開催場所によって、またグループによっても少しずつ違う意見があり、いずれの回も中身の濃い意見交換が展開されていて、お互いに色々なな気づきを得られたのではないかと思います。毎回雰囲気が違って講師としても非常に興味深く、みなさんから学ぶことも多い時間でした。


