横浜市からの依頼で当団体が制作した外国人向け防災リーフレット「横浜市で災害が起きたらあなたはどうしますか?」の作成過程で、都筑区内の日本語教室にて計6回の防災授業を実施しました。
外国人学習者に届く「防災の入口」を探る
日本語の理解度に差がある中で、日本語学習者と日本語ボランティアのみなさんの両方が参加する授業形式で、リーフレットを使って防災について学んでいただきました。
特に、自分の住まいに近い避難所を探すワークでは関心が高く、一般的な防災知識だけでなく、住んでいる地域に合わせた具体的な情報が必要であることが見えてきました。
やさしい日本語と、対話で伝える難しさ
研修を通じて、外国人学習者に防災を伝えるには、単に言葉を簡単にするだけでは不十分であることがわかりました。
学習者の日本語レベル、来日してからの期間、出身国や生活環境によって、必要な説明や反応は大きく異なります。そのため、テキストは順番に知識を教える教材というより、日本語教室で「防災について話し合うための材料」として使える形に構成した点は、日本語ボランティアのみなさんからも「工夫されている」との感想をいただきました。
学習者だけでなく、支える側にも必要な防災意識
防災授業では、毎回、日本語ボランティアの方々の協力が大きな支えとなりました。一方で、ボランティアの方自身も防災マップを初めて見る場面があり、外国人学習者だけでなく、支える側にも防災を学ぶ機会が必要であることがわかりました。
外国人の防災を考えるためには、まず日本人側が基本的な防災知識を持ち、災害時にともに支え合う意識を持つことが大切です。
全6回のパイロット授業を通じて、リーフレットの改善点だけでなく、日本語教室で防災を扱う意義や、今後の研修のあり方についても多くの気づきが得られました。今回の経験をもとに、より使いやすく、対話が生まれる防災教材へと進化することができ、無事に横浜市ホームページに掲載という流れになりました。教えるための解説書も作成しました。
ご協力いただきました各日本語教室のスタッフのみなさん、日本語ボランティアのみなさん、日本語学習者のみなさんに心から感謝しております。



