港南区にある地域防災拠点で運営担当者を対象にHUG訓練を実施しました。
避難所運営ゲーム「HUG」とは
避難者の情報(年齢・性別・家族構成・持病など)が書かれたカードを、避難所となる体育館や教室に見立てた紙の上に適切に配置していきます。トイレや炊き出しの場所、取材の対応など避難所で起こる様々な出来事にも対応します。HUGは、Hinanzyo(避難所)、Unei(運営)、Game(ゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味も含んでおり、避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられました。
対処に困ったことは…
避難してきた人の配置や、人数の振りわけなど的確に行っていましたが、その中で個別事情の対応(ペットの同行か同伴か、外国人、子どもだけの避難者、乳児、妊婦、持病のある人等々)の難しさが出てきたと発表してくれました。
掲示板を上手く活用する
「出入口を1つにしたことで情報の管理ができた」と工夫した点も発表されました。掲示板は「避難者の方へ」と「運営の方へ」と分けてイベントごとに紙に書いて貼り、終わったらはがすというようにしており、講師側から見てもとても分かりやすく感心しました。続々と避難者がやってくる上に次から次へとイベントも発生する中、見事な対応です。
避難者同士で協力する
また出入口を1か所にして受付に
「看護士、介護士、保育士、外国語の話せる人方申し出てください」
「中学生、小学生のお手伝いをお願いします」
などの張り紙を貼るというアイディアも出ていました。避難所を運営する側だけでなく、避難してきた人達にも出来ることを協力してもらうという考えが、誰からともなく出てきてとても素晴らしいです。こういう協力がスムーズで風通しのよい避難所運営につながるので、ぜひ今後も活かしていただきたいです。
防災には正解はない
年齢層も広く、リーダーシップのとれる参加者が多い訓練でした。一つだけ残念だったのは「具体的な問題解決を期待してきた」という方がおり、いくら説明しても納得していただけなかったこと。災害に見舞われた地域の特性、被災したひとり一人の経験や考え方も異なるため、対応の仕方も変わります。これが「防災には正解はない」と言われる所以です。ましてや避難所運営は人が相手なので、時間の経過と共に状況がどんどん変化していきます。状況の応じた柔軟な対応できるように、知識を蓄え、訓練で経験を積み、選択肢を多く作っておくことが重要となります。

