港南区にあるマンションにて支援編の研修を行いました。2024年にも受講されています。
よこはま防災研修支援編とは
「よこはま防災研修」の1つ。支援編は地震火災や風水害の備えなど、地域特性に応じた防災活動について、依頼先の自治会やマンション、地域防災拠点に直接訪問して支援する研修です。地域における被害想定や基本的な災害への備えに伴う自助・共助の取り組みの他、風水害への備え、地震火災への備え、マンション防災、災害時のケーススタディー・地域の危険性の把握等のグループワーク)の4つのテーマから必要なものを選んで学ぶことができます。
マンションプロフィール
築50年・10階建・総戸数80戸のマンションです。建物内に、複数の店舗が入っています。防災マニュアルはありませんが、火災や地震など発災時の対応・体制の構築と併せて、高齢者が多いため、緊急時の連絡体制の構築を図ろうと考えています。
避難訓練の様子
自治会主催の火災を想定した避難訓練を視察しました。中庭からハンドマイクで訓練開始を呼びかける方法や、住民の多くがヘルメットを着用して避難していたのが印象的で、特に各戸へヘルメットを配付している取り組みは非常に有効だと感じました。
一方で、防災組織が存在せず、発災時は管理組合や自治会役員が対応する体制とのことでした。そのため、役割分担を明確にできるアクションカードの導入が有効であると考え、提案を行いました。訓練では安否確認や集計にやや時間を要していたため、継続的な実施による改善と、結果の掲示による未参加者への啓発も必要と感じました。
実施内容と参加者の反応
避難訓練後、併設カフェにて講座を実施しました。講座では、マンション特有の被害や共助の重要性、自助としての在宅避難の備えについて解説しました。特に家具の転倒防止が未実施の世帯が多く、早急な対応の必要性を強調しました。
また、備蓄トイレの配布予定があることから、「体験すること」の重要性についてもお伝えしました。参加者からはアクションカードの事例や排水停止の判断基準など、実務的な質問が寄せられ、防災への関心の高さがうかがえました。
マンションの現状と今後の課題
築50年の旧耐震建物で、高齢化も進んでいる状況です。防災組織は未整備であり、体制づくりやマニュアル整備が今後の大きな課題となっています。特に要配慮者の把握や支援体制の構築には時間がかかるため、単年度で交代する役員体制の中でどのように継続性を確保するかが重要です。
また、エレベーターの閉じ込め対策や館内放送設備の未整備など、ハード面での課題も見受けられました。一方で、クリニックやカフェといった地域資源がある点は強みであり、これらを活かしたつながりづくりとあわせて、防災対策を段階的に進めていくことが期待されます。
参加者の感想

管理組合でルールを見直して、防災計画を構築したいと思いました。

防災の基本的な部分をまんべんなく聞けてよかったで自分の安全は自分でできる限り事前準備し、日頃より考えておくことを自覚しました。

マンションや周辺エリアの現状や課題など、具体的に知ることができてよかった。全て興味を持てた話でした。

初動アクションカードの話は初めて聞きましたが、とても興味を持てました。ハマッコトイレを初めて知りました。

住民同士もっとコミュニケーションを取ることが必要だと思いました。


