緑区にある市営住宅。複数ある自治会のうちの1つでの自治会での支援編研修の報告です。
支援編とは
地震火災や風水害の備えなど、地域特性に応じた防災活動について、依頼先の自治会やマンションに直接訪問して支援する研修です。地域における被害想定や基本的な災害への備えに伴う自助・共助の取り組みに加え、①風水害への備え、②地震火災への備え、③マンション防災、④グループワーク(災害時のケーススタディー、地域の危険性の把握等)の4つのテーマから必要なものを3つまで選んで学ぶことができます。
自治会プロフィール
築20年の4棟で構成された自治会で、4棟合わせての総戸数は228戸。自治会としてはたくさんの防災備品を揃えて準備はしているものの、個人情報の観点から名簿が作りにくいという問題を抱えています。
まずは自助から
自治会のある地域特性をお話した後、熊本地震の事例を出しながら災害時の建物被害について説明をしました。そこから自助を軸にしてみなさんに考えてもらおうとどれくらい備蓄をしているか尋ねたところ「十分にしている」という方から「全くしていない」という方まで色々。
自分のことは自分で守る
ローリングストックを実践中の方からの話や、トイレ対策が不安であるなど様々な感想が出ました。自治会としては、防災対応が今後難しくなることが予想されるため、食料の備蓄は各個人に任せるという方向性を示しました。
マグネットで対応する
名簿が作りにくいという問題については、今後マグネットを使っての安否確認を検討することになりました。安否確認マグネットは、平常時はドア内側に貼り付けて保管し、災害時にドア外側に貼り出して、無事なのか救助・救援が必要なのか状況を知らせることができます。場所も取らず玄関ドアに貼っておくだけなので、多くの集合住宅が取り入れています。
全員の感想を聞く
自治会長が参加者全員にマイクを回して、みなさんが研修を通してどんな感想を持たれたかを確認し合うことができました。ヒントになったところがたくさんあったと思います。まずは自分のことを自分で守ること。それがとても大切です。