戸塚区でマンション防災アドバイザーとして防災研修を行いました。こちらのマンションでの研修は全3回、今回はその1回目です。
マンション防災アドバイザーとは
戸塚区によるマンション防災の取り組みの一つで、「防災マニュアルの作成の仕方がわからない」「防災訓練の企画をしたい」「地域防災拠点とどうやって連携すればいいかわからない」「そもそも何から始めればいいのかわからない」といったお悩みのあるマンションに、防災の専門知識を有する「マンション防災アドバイザー」を派遣する制度です。当団体は戸塚区役所からの認定を受けて、マンション管理組合、マンションを含む自治会・町内会、マンション管理会社を対象にご要望に沿った防災研修を行なっています。
マンションプロフィール
7階建て・総戸数317戸の大型マンションです。築10年が経ち、数年前に防災委員会を起ち上げ、全戸に自助をメインにした住民向けのマニュアルを配布しています。次は共助を軸にした防災委員会用のマニュアルを作ろうとしたものの、足踏み状態が続いて完成に至らず…という状況です。外部から講師を招いて刺激を入れ、防災へのモチベーションを上げつつマニュアルを完成させようと今回のご依頼につながりました。
研修で検討したことは
発災時の手順に従って、情報・避難誘導班による安否確認マニュアル、情報伝達マニュアル、名簿・規約関連を検討しました。作りかけの共助マニュアルを拝見し疑問に思ったこと、考えて欲しいことに触れながら、みなさんの意見を踏まえてアドバイスを行いました。
災害時要援護者の確認をどうするか
大きな課題になったのは災害時要援護者への対応です。災害時要援護者とは、高齢者、障害者、外国 人、乳幼児、妊婦など、災害時に必要な情報を把握してご自身の避難行動をとるために他者の支援を必要とする方々を指します。みなさんで検討した結果、名簿の管理方法が決まり、名簿を確認できるメンバーを防災委員に特定する結論に至りました。
次回は救出・救護班の出番
実際の災害でも安否確認後の次のアクションは、要援護者や閉じ込められたり、怪我をして動けない人達の救出となります。次回の研修では閉じ込め救助マニュアル、応急手当マニュアル、それらに伴う規約などに触れていきます。こうやって順を追って進めていくことで、災害が発生した時の行動がよりイメージしやすくなりますね。