【報告】10/14 マンション防災アドバイザー@戸塚区

戸塚区でマンション防災アドバイザーとして防災研修を行いました。こちらのマンションでの研修は2回目です。

マンション防災アドバイザーとは
戸塚区によるマンション防災の取り組みの一つで、「防災マニュアルの作成の仕方がわからない」「防災訓練の企画をしたい」「地域防災拠点とどうやって連携すればいいかわからない」「そもそも何から始めればいいのかわからない」といったお悩みのあるマンションに、防災の専門知識を有する「マンション防災アドバイザー」を派遣する制度です。当団体は戸塚区役所からの認定を受けて、マンション管理組合、マンションを含む自治会・町内会、マンション管理会社を対象にご要望に沿った防災研修を行なっています。

マンションプロフィール
11階建て・総戸数112戸のマンションです。築35年が経ち、住民の高齢化が課題。防災訓練をするにも参加人数が減少しており、安否確認のルールも曖昧で「高齢化が進むマンションでどのような防災対策ができるのか」がテーマです。

黄色いハンカチ
安否確認のために全戸に黄色いハンカチを配布しているとのことで、今回は安否確認のやり方に取り組みました。マンションの構造上、どこに黄色いハンカチを出しても一度に全部のハンカチを見渡せる場所がないのが難点。区画によってマンションの形が違うので、それぞれの安否確認の掲示場所や確認方法も異なってきます。

東日本大震災の経験を活かす
黄色いハンカチが確認しやすい区画にお住まいの方々は、東日本大震災の時にどこに人が集まっていたのかその経験を踏まえて、ワークでも集合場所・本部・救護室など提案するのがとても早くて驚きました。また「実際にやってみよう!」とおっしゃる参加者も。確かにやってみると問題点や改善点がより明確になりますね。とてもいいご意見です。当初は住民の高齢化が進む中での防災に不安が募っていたと思いますが、1回目を踏まえての今回の研修で前のめりにワークに臨む方がとても多かったです。

キーパーソンを見つけたら走りだせるかも
ワークの中では様々な不安も語られましたが、色々なアイデアもたくさん出てきました。ワークを通じて、安否確認・初動体制・マニュアル・訓練の重要さと必要性もご理解いただけたと思います。長年お住まいの方も多く、ある程度コミュニティが形成されていると感じたので、推進力のあるエンジン役を担う方がいれば、防災対策も一気に走り出すような気がします。