神奈川県災害想像ゲームDIGや避難所運営ゲームHUGの研修で、長くお付き合いのある大和市少年消防団。昨年から、小学生団員はDIG研修、中学生団員はHUG研修を経て、秋に小学校の体育館で実際に宿泊研修を行うという形になりました。今年は2度目ということで、中学生団員が中心となって進めていました。
体育館の中には、受付後にどこに居たらよいのかが分かるようにエリア分けの図が掲示されていました。
トイレ用のテントや救護用のテントもあります。
諸星天音さんの熊本城の歴史+防災情報講演を聞いた後は、NPO法人ボランタリーアーキテクツネットワークより、避難所の実状や紙製間仕切りの作成方法について学びました。
説明を聞いたあとは3グループに分かれて意見交換し、実際に紙管を使って宿泊エリアを作っていきました。
紙管は柱になる太いものと、柱をつなぐ細いものの2種類で、穴に紙管をはめるという単純作業だったこともあり、子どもたちでも設営することができました。1マスの広さはだいたい1.5m×1.9m=2.85㎡、大人一人分としては手荷物も置けるくらいの広さでした。この後は夕食準備、夕食後に小学4~5年生は帰宅、6年生以上は体育館に宿泊だったそうです。
見学させていただいて改めて思ったことは、子どものうちにこういう体験をしておくことがどれだけ大事かということです。参加した子どもたちはきっと大人になってもこの日のことを忘れないでしょう。その記憶が、いざ自身が被災した時に役に立つはずです。こんな充実した体験ができる子どもたちを少し羨ましく思いました。
(記事:石田真実)
■概要■
イベント名:大和市少年消防団宿泊研修見学
日時 :2023年10月7日(土)13:30-16:30
会場 :大和市立大和小学校体育館
参加者 :106名(小学生団員63、中学生団員16、卒団員10、理事(保護者)7、職員10)
見学 :石田真実、佐藤卓志