【報告】7/23横浜市立南中学校「防災学び塾in南中」

2021年7月23日(金)、今年は「スポーツの日」でした。
横浜市立南中学校で「防災学び塾in南中 地域の防災を考える」が開催されました。
今年度赴任された藤宮校長先生は、市立戸塚高校副校長時代にも地域連携に熱心に取り組んでこられました。その時のつながりで、当団体にお声をかけてくださいました。

 まずは東日本大震災が起こる前に岩手県釜石市立釜石東中学校に勤務され、地域とともに防災教育に携わった森本先生の講演です(現在は文部科学省安全教育調査官)。
『「釜石の出来事」3,000人の生徒たちはどのように助かったのか~震災を生き抜いた子供・地域に学ぶ~』と題して、高校・中学校・小学校・地域の「あの日、あの時」と「それまでの学習と備え」についてお話いただきました。
事前の学習がどんなに大切か、改めて考えることができました。

講演後は、密にならないように3つの教室に分散し、生徒や先生、地域の方々を交えたグループで「災害想像ゲームDIG」に取り組んでもらいました。
当団体の防災教育ファシリテーターが進行。
南中の学区内の地図を囲んで、ハザードマップを見ながら災害時の被害想定を落とし込んでいきます。その際、ハザードマップだけではわからない情報を地域の皆様からたくさん聞くことができました。
学校のすぐ近くに土砂災害警戒区域があり、「この赤いところはそこだよ」と地域の方が教えてくれて、地図と現場を一度に見られる貴重な機会となりました。
ワークのあとは、それぞれのグループで気づいたことを模造紙にまとめて発表。その後、各教室から1グループが代表として放送室に向かい、TV放送を通して全体で共有しました。
生徒だけではなく、先生方にも有意義な時間だったのではないでしょうか。

全て終了後には、1教室に希望者が集まり、森本先生、地域の方、当団体の石田、主に生徒会の生徒さんたちを交えて懇談。地域の方が生徒の質問に丁寧に答えてくださったりと、とてもいい雰囲気になりました。
このような場を通して、学校と地域と生徒さんたちとの連携が進んでいくといいですね。

今回実施したワークショップ「災害想像ゲームDIG」の教材説明は、特設サイトに掲載しています。
https://www.bosai-edu-kanagawa311.net/bosaigame-dig/

■講座概要■
講座名:横浜市立南中学校「防災学び塾in南中 地域の防災を考える
日時 :2021年7月23日(金) 9:00~13:00
会場 : 横浜市立南中学校  
参加者:47人
講演会: 文部科学省  森本晋也安全教育調査官
ワークショップ全体統括:石田真実
DIG講師:角川京子、高石祐次、谷本恵子
サポート:防災教育ファシリテーター 岡田賢吉 佐々木美香
【エリア】鶴見、港南台、保土ヶ谷、戸塚、横須賀