【報告】防災教育フォーラム2020~今を知りこれからを考える~

2020年2月22日(土)、防災教育フォーラム2020~今を知りこれからを考える~を、パナソニックリビングショウルーム横浜のご協力で会場をお借りして開催しました。

2019年度、防災教育事業で関わりのあった学校や団体、子どもたちや先生にどのようなことに取組んで、どのような成果があったのか、事例発表をしていただきました。

鎌倉市立山崎小学校 「総合的な学習の時間を利用した、HUGの取組み」
    

大和市少年消防団 「HUG研修と、宿泊訓練の取組み」
 

厚木市立南毛利小学校 「学校保健委員会での取組み」
  

松田町立寄小学校 「職員研修でのHUGの取組み」
   

横浜市立戸塚高等学校 「戸高学び塾で地域と連携したHUGの取組み」
  

講演は、文部科学省総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官 森本晋也先生にお願いしました。
  

防災教育ファシリテーターが普段持ち歩いている防災ポーチの中身の展示、2019年の台風15号・19号での体験のまとめ等の展示も行いました。
  

  

また、防災教育ファシリテーター養成講座で受講生が取り組んだ成果や、横須賀の大津幼稚園で行ったDIGで作成した地図などの展示も行いました。
 

【参加者の声】
・本格的な研究と考察に感動しました。
・他校の実践大変参考になりました。学校や校種などによって、実践や意識に差があったりすることもよく分かりました。
・防災教育は地域から独立しているものではなく、地域全体の課題だと感じました。自分が住んでいる地域で防災拠点運営委員会の委員をしていますが、多くの課題と今後の方向性を発見することができました。
市立高校が防災拠点でないというお話は聞いてびっくりするとともに、なるほどナーという感じもしました。
私達(拠点運営委員会)のほうでも、市立高校は全く眼中になかったのですが、地域の青年・壮年が家にいない平日の日中に災害が起きた時、まさに頼りになるのは高校生だということに気付かされました。
・それぞれの学校での取り組みを知ることができ、たいへん勉強になった。
「社会に開かれた教育課程」「地域学校協働活動」がさかんに言われている世の中において、地域と学校が協力して地域の防災力を向上させる重要性を感じた。
・このフォーラム自体が先生間の交流の機会になっているので、広げていくことが重要だと感じました。子どもの視点が大切な気づきになっていると思います。

【森本先生の講演を聞いて】
・以前、前任校で石巻に研修に行ったことを思い出しました。避難の時の判断を子どもたちが自分で考えて行動すること、そのための知識と心構えをしっかり教育していくことが私たちの仕事なのだと思いました。
・防災という観点からもいろいろ勉強になりましたが、日頃の授業も体験だったり、自分の考えを持つことに大切さを感じました。
・効果的であった取り組みをたくさんご紹介いただきありがたかった。
・東日本大震災を体験した方のお話を直接聞いたことがなく、直接聞くのと、TV等で見るのとでは全く違う(リアリティの差)と感じました。津波の映像を見た時、3階に車が刺さっている映像を見た時声をあげている子供がいました。私の中ではそんな前の事ではなかったので、小学生は知らないことだったのか、、、、とショックを受けました。語り継いでいかないといけない事なんだ、と実感しました。
・数ある事例から、東日本大震災の現場にいた住民や学生などのインタビューをもとにまとめられた講演は、リアリティのある内容であったり、学校で防災教育を担当する方には特に参考になったのではと思う。

【全体について】
・はじめて、防災教育フォーラムに参加させていただきましたが、大変勉強になりました。学校現場で少しでも今日学んだことを取り入れられたらと思います。
・学校(教育の場)での防災活動と地域の防災活動の接点、共同化、一本化を今後必要と再認識しました。(目標に共有、活動の役割分担)
・いつか来るであろう南海トラフ、相模トラフ、自分の事として考え、子供たちに伝える必要があると思います。このような機会がより広まるよう、そして自分の地域でも広めます。ただ地域は古い体質さてどうしよう。

■イベント概要■
日時 :2020 年2月22日(土) 13:00~17:00
会場 :パナソニックリビングショウルーム横浜
参加者:49人、スタッフ13人
主 催:認定NPO法人かながわ311ネットワーク
協 力:パナソニックリビングショウルーム横浜
講 師:文部科学省総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課 安全教育調査官 森本晋也准氏
発表校:鎌倉市立山崎小学校、大和市少年消防団、厚木市立南毛利小学校、松田町立寄小学校、横浜市立戸塚高等学校