【報告】2/23防災教育フォーラム2019

2019年2月23日、パナソニックリビングショウルーム横浜のイベントルームにて「防災教育フォーラム2019」を開催しました。
防災教育フォーラムでは、学校や幼稚園、神奈川県災害対策課の取り組みの発表や、防災教育を実施した効果などをお話しいただきました。
  

当団体代表理事・伊藤よりご挨拶。

続いて、「防災教育事業」について理事・石田より説明。

【事例発表】
1.横浜市立鶴見小学校 「6年間を見通した防災教育の計画づくり」
鶴見小学校の髙林先生と、学校・地域コーディネーターの岡嶋さんにお話しいただきました。
新入生のスタートカリキュラムの1項目として「防災」を新たに加えました。保育園や幼稚園でどのような訓練をしてきたか、どんなことを教わってきたか等を確認し、『ぼうさいダック』を使用して、地震・火事・津波の時の行動を練習しました。また、6年生までの防災の取組みを発表してくださいました。

2.横浜市立桂小学校 「平成30年度学校保健委員会 防災の備えについて考えよう」
養護教諭の中澤先生にお話しいただきました。
学校保健委員会としてHUGを実施。参加者は保健委員の5年生と6年生、PTA。初めての取り組みで時間も短かったため、ほんの触り程度でしたが、児童も大人も気づきが多かった様子。避難所が実際にどういう状況になるのかのイメージを持つきっかけとなりました。

3.座間市立西中学校
鈴木校長先生にお話しいただきました。
2年間の研究指定を受けての1年目。西中学校に入学する座間小学校と入谷小学校はそれぞれ、2年間の研究指定を受けており(座間小学校H26~27、入谷小学校H28~29)、生徒は小学生時代に防災教育に取り組んできました。まず6月職員研修でDIGを実施。2年生5クラスを対象に9月にDIGを実施しました。

4.神奈川県立相模原養護学校 「本校の防災教育・研修の取り組み」
大貫先生、人見先生、小林先生にお話しいただきました。
知的障害のみの特別支援学校で、小学部・中等部・高等部からなる。職員研修としてHUGを実施。近隣の教育機関にも参加を呼びかけ、相模原市内の保育園・幼稚園・小学校からの参加もありました。担当者が熱心で、今年度は職員研修のみならず様々な取り組みをしてきています。

5.認定こども園大津幼稚園 「幼稚園における防災の取り組み」
幼稚園教諭の角川先生にお話しいただきました。防災教育ファシリテーターでもあります。
横須賀市にある認定こども園。元々は園の職員研修としてDIGを実施する予定でしたが、私立幼稚園協会のキャリアアップ研修として位置づけられたことから、横須賀市内の幼稚園にも参加を呼びかけ、横須賀市全域を扱う研修となりました。海と山に囲まれているため平坦な地域はほとんどなく、様々な場面設定(自園で活動している時、園バスで出かけている時、園バスで登園・退園の時など)で具体的にどこに避難すべきかなどの議論が活発に行われました。

6.くらし安全防災局 防災部災害対策課 「かながわの防災教育強化事業」
災害対策課の齋藤さんにお話しいただきました。
災害対策課主催で教員向けの研修を平成27年度から実施。これまで講演が多かったので、体験的な研修をしたいという要望にお応えし、当団体が企画。防災スタンプラリー『ぼうさいGO』から、段ボールトイレ作り・身近なもので応急手当・Tシャツ担架を体験。学校に戻ってすぐ先生が子どもたちに実施できることにポイントを置き、指導案を配布しました。

【講演】
兵庫県広域防災センター 防災教育専門員  田中健一氏
プロフィール:1985年兵庫県庁入庁。1995年阪神・淡路大震災時は,兵庫県総務部地方課に在籍し,被災自治体の行財政支援の仕事に従事。1997年阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に承継する施設「人と防災未来センター」(神戸市)の企画立案から立ち上げに携わる。
現在は、神戸大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程(都市安全研究センター内)で、防災、減災特に津波、原子力災害、火災等からの「避難のあり方」や地域防災計画づくり等に焦点を当て研究活動中。2011年4月より現職。また、東京大学で災害対応トレーニングセンタープロジェクトチームに参画。著書として、兵庫県災害対策課長補佐時代に災害救助法担当として培ったノウハウや実務経験を活かし、共著で「災害救助法の徹底活用」を出版。

【トークセッション】
当団体石田が進行役で、ゲストに岩手県釜石市出身の小松野麻実さんを迎え、3.11当時のことや学生時代に受けていた防災教育について、現在首都圏に暮らしていて感じていることなどをお話しいただきました。
 

【参加者の声】
防災教育フォーラムについて
・避難訓練のパターンについて、新しく刺激を受けました。 また、一つ一つの事例の活動が「命を守る」ことにつながっていると感じました。
・学校の先生方は日々多忙な中で、児童生徒に防災意識を高めるための教育を行っていることに敬意を表します。
・どの学校でも様々な課題(意識)があり、その解決に向けていろいろな取り組みをしていることが分かりました。 取組について知ることができて勉強になりました。
・通常業務で多忙なかたわら、労力と時間を割いて発表までつなげられる先生方、学校があることにとてもありがたいと思いました。 異動などで立ち消えになるのはとてももったいないと思います。
・特に行政の取り組みに関心があった。 それぞれの資料をいただき、自校での研修の参考にさせてほしい。

田中先生の講演について
・まずはどんなことがあっても生き延びること 実践する防災訓練 組織の総合力 等々心に残る言葉がたくさんありました。自ら考えて動くことができる子どもを育てることが大切であると思いました。
・神戸の復興と教育の話を具体的に聞けて良かった。
・防災は人」だと確かにそう感じられた。 今後、機会があればしっかり聞きたい。
・まずすべきことは、命を守るという熱意がすごく伝わりました。 当時の様子やほかの災害での様子などもたくさん話してくださったため、とても参考になりました。

トークセッションについて
・人から人へ伝える、実践的に学ぶなど経験者の話には、実感がこもると思いました。中学生・高校生の動きは大変参考になりました。
・被災経験者の話は貴重ですね。 もっとじっくりいろいろ聞いてみたかったです。
・もっと色々い話を聞きたい!今後の活動など、将来の夢など。 釜石の防災教育について興味を持ちました。
・多感な時期に災害を経験し、リアルな体験談を聞けて良かった。

全体について
・学校教育に防災教育を導入することの大切さ、難しさを感じました。
・全ての発表が参考、刺激でした。
・もっと沢山の方に興味を持って聞いていただけたらよいのに!と思いました。

■イベント概要■
日時 :2019 年2月23日(土) 13:00~16:30
会場 :パナソニックリビングショウルーム横浜
参加者:24人 サポート 12人
主 催:認定NPO法人かながわ311ネットワーク
協 力:パナソニックリビングショウルーム横浜
講演講師:兵庫県広域防災センター防災教育専門員・田中健一氏
発表校:横浜市立鶴見小学校、横浜市立桂小学校、座間市立西中学校、神奈川県立相模原養護学校、認定こども園大津幼稚園、くらし安全防災局 防災部災害対策課
ゲスト:小松野麻実さん(岩手県釜石市出身)

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