マンション防災入門講座は、9月8日開講の「マンション防災力強化ワークショップ」のプレ講座として開催しました。
地震のとき、マンションでは、どんなことが起こるのか、熊本地震など最近の地震では、マンションはどんな被害を受けたのか。復旧して日常生活を取り戻す迄の道のりは?といった内容で、マンション防災入門講座を無料で開催しました。
講師は、当団体のマンション防災チームです。
マンションは耐震建築なので、地震そのもので完全につぶれてしまうことはまずありませんが、被害はあります。建物は強くても、電気、ガス、水道、下水などのインフラ被害には、高層階問題など、戸建て住宅より弱い面もあります。
普段の快適さを支えてくれる、電気などのインフラの喪失は大事件です。
当日のお話の内容は、下記の様に盛りだくさん。
◆大規模地震発生時のマンションの被害
・神奈川県の被災想定
・震度7でのマンションの被害
・熊本、東日本等での具体的被災事例
・発災時のマンション防災
・発災時の初期活動 避難と安否確認
・初期避難生活 防災拠点の設置
・地域防災拠点との連携
・インフラ復旧からマンション再建へ
◆マンション復旧、再建への課題
・管理組合の役割
・被害状況の把握 罹災証明に向けて
・地震保険とマンション再建
・管理規約の見直し
台風による延期を挟んで3度の講座は、同じ内容で実施されました。聞いた方が、お知り合いに勧めてくださるなど、後半申込みが増え、多くの方にご参加いただきました。
アンケートでは、9割以上の方が、内容には満足した、と答えてくださいました。
【参加者の声】
・自治会がないし、管理組合は修繕事業で手一杯。どこから手を付ければいいのか
・住民同士の面識が薄いので助け合えるかが心配
・日頃のコミュニケーションが薄いのが心配
・避難場所の対象者になっていないことが意外であった など
■講座概要■
講座名:マンション防災入門講座(3回同一内容)
日時 :平成30年7月11日(水)19時~20時
7月14日(土)14時~15時
8月15日(水)19時~20時
会場 :かながわ県民センター11階
参加者:合計70人
講師 :米田和信 坂井誠仁 伊藤朋子