【報告】9/27 障害者福祉サービス事業所しらはた 職員研修

障害者福祉サービス事業所しらはた」は、川崎市宮前区の丘の上にあります。
利用定員40名の一戸建ての施設です。
障害がある方たちの日中支援の場として設置された施設で、それぞれの適正に応じた5つのグループに別れて、パンを焼いたり、作業をしたり、散歩にいったりと1日を過ごしています。
作業室にはこのような展示が、、、

1日と11日は防災デー

障害者施設では、一般の方よりも災害時の対応が困難ですから、より一層防災の取組が重要となります。

施設から研修のご相談を受けて、事前に訪問し、施設の立地や、利用者、職員の1日の流れなどを確認しました。この施設は、地域の避難所からは近いですが、具体的な避難行動については検討されていませんでした。利用者の方は、グループ毎に散歩や、チラシポスティングなどで施設外に出かけることが多いそうです。職員が付き添っての車の外出では、宮前区の外のかなり遠い場所まで出かけることもあります。

また、福祉避難所として指定されていますが、避難所運営委員会でも被災時の活動についての具体的な話は出ていません。

車椅子利用の方もいて、通常はエレベーターを利用して2階と1階を行き来しています。

このような環境、状況をみて、今回の職員研修では周辺の地図を使った、DIG(災害創造ゲーム)を行いました。

はじめに、障害者施設で必要な防災の心得について、米田からお話しました。突然やってくる地震、あらかじめある程度予想ができる台風や大雨では、今回では備えも若干異なります。

続いて、常日頃一緒に動いている、利用者グループ毎に別れて行います。

周辺の白地図を用意して、周辺の川、道路、線路、道、病院、避難所、利用者の住まいなど、を書き込んだりシールを貼ったりしていきます。

そこに被害想定や危険箇所を重ねていきます。

冬の午後2時頃に地震が起こったら?という想定で話し合ってみると、様々な課題が見えてきます。

どのような基準で、施設の開所、閉所を決めるのか? マイクロバスや乗用車での送迎中、あるいは外出中に地震に遭遇したら、施設や保護者とどうやって連絡を取るのか? 連絡が取れないとき、指示をもらえないときには、基本的に行動するのか?
保護者が迎えに来られない時には、どうするのか?

最後にはグループ毎に発表しました。

課題の解決は、これからです。職員の皆さんが考えていくきっかけを作れたでしょうか。

■講座概要■
講座名:障害者福祉サービス事業所しらはた 職員研修「DIG」
日時 :2018年9月27日(木) 17:00~19:30
会場 :障害者福祉サービス事業所しらはた
参加者:20人
講師 :石田真実 米田和晋
サポート:伊藤朋子
【エリア】川崎市宮前区周辺

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