【報告】10/29 保土ヶ谷区地域振興課研修「クロスロード」

2018年10月29日(月)、保土ヶ谷スポーツセンター研修室にて区内の地域施設・行政職員を対象に「災害対応カードゲーム クロスロード」の研修を行いました。
これは今年度開催されている保土ヶ谷区地域施設間連携促進事業として「地域デザインセミナー」が全5回で開催されており、私たちは第3回を担当させていただきました。
テーマは『~いざというとき施設はどう動く?~「いつ起こってもおかしくない!災害対策どうしてますか」』
今日の目標もきちんと掲載され、準備された地域振興課の思いが感じられます。

第1部は、災害時の体制や各地域施設の役割を知ろう」ということで、総務課危機管理・地域防災担当係長のお話。避難所、福祉避難所、帰宅困難者一時滞在施設など役割が決まっている施設とそれらと連携する区の課とが紹介されました。そのうえで、様々な施設間の連携や協力が不可欠であること、事前に「備え」を行う大切さがお話しされました。しかし、一番大事なことは利用者はもちろん、働いている人たちの安全です。施設ごとの取組みが大切であるという係長の言葉が私たちも勉強になりました。

係長のお話からいくつか質問もあり、そのようなことも受けて皆さんには「クロスロード」を体験していただきました。
クロスロードは、様々なジレンマの中、多様な価値観や考え方があることを改めて知るツールでもあります。そして、事前に考えておくことの大切さにも気づくゲームでもあります。
簡単な自己紹介をグループごとに行っていただき「秋に楽しみたい味覚」で皆さんの緊張がほぐれたように見受けられます。

各テーブルごと、順番に問題に取り組んでいきました。読み上げられるたびに、皆さん悩んで答えを決めていました。その答えを出した理由を一人ずつ述べていただくこともこのゲームの大切なところです。

どの問題にも正解はありません。その時々、その場所、その場にいる人たちでの最善を考えることの大切さを改めてご理解いただけたことと思います。ゲーム後は、それぞれに問題を考えていただきました。
  

クロスロードのあとは、改めて「災害が起こる前にできること、やれることについて」意見交換の時間でした。
災害が起こったときに役割が定まっていない施設もあります。そのような施設でもその時、利用者がいたらどうするのか、また避難してきた人がいた場合はどうしたらいいのかなど悩んでいる様子がわかりました。
施設によっては、常勤1名と非常勤1名体制での勤務もあり、非常勤の方への負担も考えると、どうしたらいいのかわからないと仰る方もいました。このようなときに備えて、やはり近隣施設との日ごろの連携は大切になりますね。
地域振興課担当者の上手なリードで、今後の連携につながるとてもいい講座になりました。
  

■講座概要■
講座名:保土ヶ谷区地域振興課研修「クロスロード」
日時 :2018年10月29日(月) 14:40~16:20
会場 :保土ヶ谷スポーツセンター 研修室
参加者:20人
講師 :石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 小峰通晴 矢嶋惠子 谷本恵子
【エリア】鶴見、相模原、葉山