【報告】6/30防災教育ファシリテーター養成講座<初級編第5期>第4回HUG体験

2018年6月30日、防災教育ファシリテーター養成講座<初級編第5期>の最終回は、避難所運営ゲーム「HUG」の体験でした。最初からの参加者が6人だったので1班での講座となりました。

講師は、防災教育ファシリテーターの角川京子です。講師デビューでした。

「HUG」の講座では定番となっている「避難所〇×クイズ」から。防災について興味・関心の高いメンバーぞろいでした。
条件設定や記入の仕方などの説明の後、自己紹介と役割分担をし、作戦会議です。15枚までのカードで、おおまかな避難所運営のルールや使用禁止の場所などを決めました。
    

その後は次々とくる避難者の対応をしていきます。カードの読み手は、防災教育ファシリテーターの西川が務めました。
      

250枚のカード全てに対応し終えたら、それぞれの班での振り返りです。途中参加の2人も加わり、いろいろ意見交換が行われました。今回も、様々に気づきがあったようです。班が複数できるとより理解が深まったり、いいところ悪いところにも気づけたりします。今回は、前回の養成講座の体育館配置図と掲示板を用意し、比較・検討してもらいました。  

【ワークシートより自分の班のアピールポイント】
・通路の確保をしたこと
・ステージに物資を置いたこと 見やすくほこりがかからない
・入り口専用を一か所にした もう一か所を物資を入れる専用にした
・避難者の管理がしやすい(入り口を一か所にしたため)

【参加者の声】
・次々と押し寄せる情報処理を組織となっていない大人で運営する困難さともどかしさをかんじました。「人の割り振り」「物資」「諸々の問題」について、起こりうる課題を把握し、事前にこうしておくというルールがあると混乱が避けられるのではと感じました。運営者側の情報共有は大きな課題と思います。 
・避難所の状況が少しだけイメージできたが、実際の状況はもっと大変だろうと感じた。災害時に自分ではまず対応ができないと思った。
・備蓄以上にトイレ対応が大切であることが改めてわかった。受付が相当大変、大切であることがわかった。
・避難者や情報がどんどんと入ってきて、何から処理していいか混乱しました。判断の速さや情報の共有もとても大事ですが、たくさんの人がいろいろ意見や考えを言うことについて、どう集約していくか難しいと思いました。

毎年のように日本各地で災害が起こり、避難所が開設されることがありますが、その地域によって運営のルールや方法は全く違います。よその避難所でうまくいったルールが、自分の避難所で通用するとは限りません。「何がベターなのか」を考え、ルールを決めるのは、今、ここにいる人たち。メンバーが変わればルールも変わります。事前に決めておけることは、決めておいた方がいいですよね。何度も繰り返すことで見えてくることもあります。これからも多くの方に「HUG」体験してほしいと考えています。

最終回でしたので、修了式も行いました。「修了証」と「参加証」とをそれぞれお渡ししました。最後は集合写真撮影。是非、多くの方に今秋開催予定の上級編に進んでいただきたいと思います。

      

HUG(避難所運営ゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。

■講座概要■
講座名:ファシリテーター養成講座<初級編第5期>第4回HUG
日時 :2018年6月30日(土) 10:00~13:30
会場 :かながわ県民センター11階 コラボスタジオ
参加者:6人
講師 :角川京子
サポート:防災教育ファシリテーター 石田真実 大友健 谷本恵子 西川哲    
【エリア】鶴見、相模原、鎌倉、武蔵野、横須賀