【報告】3/14 神奈川県立港北高等学校「防災講話」

2018年3月14日、神奈川県立港北高等学校で当団体の石田真実が「これまでの大規模災害の教訓および今後想定される大規模災害について」と題して防災講話を行いました。
1,2年生約640人が体育館に集合。ほとんどは横浜市内在住、若干川崎市内から通っている生徒さんがいるそうです。学校から鶴見川の土手が見え、氾濫した際には影響大です。

  

まずは「大規模災害の歴史」。年表で200年~300年周期で大地震が起きていることを知り、横浜での被害が甚大だった「関東大震災」について振り返りました。それから「これまでの大規模災害の教訓」として、東日本大震災の時の宮城県気仙沼市立階上中学校での中学生の活躍、岩手県立大槌高等学校での生徒の活躍についてお話ししました。さらに新しいところでは、2016年の熊本地震。熊本国府高等学校での生徒たちの活躍についても触れました。

「今後想定される大規模災害」では、今後30年間で震度6弱の地震に見舞われる確率をお話しし(横浜市は81%)、ここで算数の問題です。
「現在、体育館には約640人います。このうちの81%は何人?」生徒たちはちょっと焦りながらも「518人」と答えを出しました。

東日本大震災後に策定された「よこはは地震防災市民憲章」に触れ、ワークシートに記入しながら自助、共助、公助について改めて考える機会としてもらいました。最後に「災害は日常生活の延長で起こる」ことに触れ、日常生活を大切にすることが防災にも役立つことに気づいてもらえればと思います。

◆生徒たちの声
・30年以内の大地震の確立がとても低い(8%くらい)熊本県も大きな地震があったので、常に危機感をもって生活したいと思いました。私たちは体が動くので、積極的に活動をしたいです。
・災害時に高校生が慌てず冷静にその場にふさわしい行動をとっていたことが素晴らしいなと思ったし、自分ももしものとき、そうありたいと感じた。熊本県の震度6以上の地震が起こる確率が7.8%だったにも関わらず起こったので、さらに確率の高い神奈川に住んでるので備えをしっかりしておこうと思った。
・地震が起きても「なんとかなる」と思っていたが、いざ起こることを想像すると冷静ではいらねないと思った。自助・共助の心を忘れないようにし、日々の生活を過ごしたい。
・自分が自然災害でなにをすべきなのか、なにをしておくべきなのかを考えるきっかけになった。
・大きな被害を受けた東日本大震災で、私と同じ高校生があんなにもたくさん働いていたを知って驚いたのと同時に自分にできるのか不安に思いました。いつかのために今、知識を集めていきたいです。
・講演を聞き、災害時は誰にでもできる事があることを知りました。自分の得意なことで協力できることはとても良いことだと思いました。

■講座概要■
講座名:神奈川県立港北高等学校 防災講話
日時 :平成30年3月14日(水)
会場 :神奈川県立港北高等学校 体育館
参加者:640人(1,2年生)
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 谷本恵子 

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