2017年11月24日(土)、横浜市立一本松小学校6年生28人に「HUG」を体験してもらいました。
当日はオープンスクール。会場は図書室でした。
5班編成で、学校からの呼びかけに応じてくださった地域の方たちが各班に2~3人ずつ入ってくださいました。
学校の配置図等は、担任の福岡先生が準備してくださっており、実情に合った状態での体験となりました。
福岡先生から講師・石田の紹介をしていただき、いよいよ学習開始です。
まずは恒例の「避難所○×クイズ」。これまで「DIG」+「まち歩き」を行ったり、自治会の防災訓練に参加してきていたので多くの子どもたちが全問正解でした。
いつもは、備蓄品がほぼ「ない」ことになっていますが、子どもたちは防災備蓄庫に備えられているものをすでに調べていたので、覚えている範囲で使用できる設定に変更しました。過去の避難所の様子を写真で見て、どのような状況になるのか想像してもらいました。
班ごとに自治会の方も入っていたので、簡単な自己紹介をし、役割を決めました。今回はパニックを体験してもらうことを伝えてゲーム開始。まずは1~15番までのカードを読み上げ、体育館の通路をどうするか、受付をどこにするかなどを決めました。使用禁止の教室については、事前学習していたようで、スムーズに書き込んでいました。そのあとは休みなくカード(人やイベント)に対応していきました。地域の方の適切なアドバイスは、とてもためになったと思います。が、それでもパニック状態、保留となるイベントや人が出ているグループもありました。
振り返りの時間には、自分たちの班での話し合い、それから他の班の様子を見て回り、自分たちの班のアピールポイントも考えてもらいました。その後班ごとに発表です。それぞれの班の対応に困ったことも様々でした。
最後に、学校は避難所となるけれど本来はどういう場所であるのか、そのために開放する教室の順番を考える必要があること、ペット問題について、女性の視点の大切さについて伝えました。
オープンスクールの日で、保護者の参観も多くありました。地域の方たちも熱心に参加してくださり、子どもたちにはとてもいい経験になったと思います。
◆参加された地域の方の声
・大人と小学生が一緒に行ったことはよかった。小学生の頭の回転の良さにたのもしく感じた。
・実際に運営委員をしていますが、こんなに現実的な訓練は初めてでした。私たちも訓練をしないといけないと思いました。
・女性目線は大切なので、万一の時が起きたら、今日の経験を生かしてお手伝いをするつもりです。
・お子さんたちが思ったより考えがしっかりしていることに感心しました。
◆子どもたちの声
・HUGをやったので、もし避難所に行って困っていたら手伝いたいです。
・次々に人が入ってくるから「この人はここ」とか「トイレはここ」など、とっさに判断しないと大変になることが分かった。
・災害の時に、たまたまいた観光客が避難してくるとは思わなかった。
・本当にその状況に入り込んだみたいで夢中になった。
・こういうことが本当に起こった時にどうすればいいのか分かった。学んだことを生かしていきたい。
・誰をどこに配置するかとか簡単だと思っていたけど、病人とかペットと一緒にいる人とかがいて大変だったから、こういうのを考えてる人はすごく頑張っているんだろうなと思いました。
・状況に合わせて人の配置を考えるのは大変だと思いました。
・すぐに別の人たちが来るので、急いで考えなきゃいけないところが難しかったです。
・もし本当に避難所になった時は、人だけでなく動物も安心できる避難所にしたいと思います。
・ゲームがとても本格的で、進行係としてみて、次々と人が来たので、本当に災害が起きたらもっと大変なのだと思いました。
■講座概要■
講座名:横浜市立一本松小学校6年生「HUG」体験
日時 :平成29年11月24日(金)
会場 :横浜市立一本松小学校 図書室
参加者:41人(小学6年生28人、地域の方13人)
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 伊藤朋子 小峰道晴 谷本恵子 西川哲 矢嶋恵子
【エリア】鶴見、妙蓮寺、鎌倉、葉山