【報告】11/18横浜市立桜台小学校4・5年生「地域防災マップ」作成

2017年11月18日(土)、横浜市立桜台小学校4,5年生の「地域防災マップ作成」をお手伝いしました。
桜台小学校は1955年(昭和30年)創立。JR保土ヶ谷駅、もしくは相鉄線星川駅から坂を登った小高いところに位置しており、周りは住宅街です。箱根駅伝で有名な権太坂の近くです。

当日は、地域防災拠点訓練と防災学習(授業参観)が同時開催で、盛りだくさんの一日でした。雨が降るという天気予報だったので、地域防災拠点訓練は雨天バージョンで行われました。多くの皆様が体育館へ集まっていました。
  
防災拠点訓練には聴覚障害をお持ちの方も手話通訳者と一緒に参加されていました。

各学年の防災学習の内容は、
1・2年生:ビデオ等での防災学習、地域防災拠点訓練に参加、三角筋や担架等の使い方。
3年生:煙体験と水消火器体験。
4・5年生:地域防災マップ作り
6年生:体育館で地域防災拠点についての説明、南三陸町立歌津中学校元校長の阿部友昭氏の講演「東日本大震災と避難所での生活について」
  

私たちは、4・5年生の4教室で地区別に集まった子どもたちと保護者の方と一緒に、マップ作りを行いました。
子どもたちそれぞれが、これまでに調べたことをマップに落とし込む作業をしている間に、保護者はDIG(災害想像ゲーム)の要領で、ハザードマップを見ながら土砂災害の危険がある場所の色塗りをしました。地域の家庭防災員を含め、各教室20人くらいの保護者の方が協力してくれました。
「ハザードマップを初めて見た」という保護者の方が多く、「自宅のすぐ近くが土砂災害の危険区域とは知りませんでした」という驚きの声も聞かれました。

子どもたちは、消火栓の場所、要支援者のいる場所、子ども110番の家など、それぞれに色の違うシールを貼り、気づいたこと、気になることを付箋に書いて貼っていきました。
子どもたちのマップの上に保護者が作った透明シートを重ねると、子どもたちの気づきが、見事にハザードマップにも現れていてました。


  
保護者の方には地図をスマホで撮影してもらい、「下校時に子どもたちと一緒に点検してください」と担任の先生からのお話もありました。作って終わりではなく、これをきっかけにご家庭で防災の話が広がって行くといいですね。

小学生になると、いつも大人がそばにいるわけではなくなります。登下校中や習い事にでかける時など、子どもが1人でいる時間もあります。そんな時に災害が起こったら、自分のいのちをどう守るか?
今回の防災マップ作りで子どもたち自身が気づいたことがたくさんあります。その情報をおうちの方とも共有し、改めて自分たちの住んでいる地域について知り、災害時に自分の身をどう守るかを考える良いきっかけになったと思います。
地域防災拠点訓練との同日開催は、今年度初の試みだったとのこと。先生方は戸惑いもあったと思いますが、次年度以降も継続し、子どもたちと学校・地域との連携が深まることを願っています。

 ↓ 保土ヶ谷駅から学校までの道中にはこんな所も。
 

■概要■
講座名:桜台小学校4,5年生「地域防災マップ」作成
日時 :平成29年11月18日(土) 10:20~12:00
会場 :横浜市立桜台小学校
参加者:4,5年生163人+保護者+地域防災委員
サポート:石田真実 谷本恵子
【エリア】鶴見、相模原