認定NPO法人かながわ311ネットワーク

【報告】11/8復興キッチンVol.15 気仙沼から丸光製麺

今年度初めてとなる復興キッチンを11月8日(水)、みなとみらいのBUKATUDOのキッチンで開催しました。
今回は、2011年3月11日の津波で宮城県気仙沼市の工場・事務所が全壊しましたが、2012年11月15日より岩手県一関市の新工場から出荷を開始された株式会社丸光製麺の専務取締役、気仙沼ボランティアネットワーク聖敬会理事長の熊谷敬子さんに横浜までお越しいただきました。

当日、気仙沼線が緊急停止したということで、会場への到着が若干遅れたため、プチ懇親会を先に開催。お仕事帰りに参加してくださった皆様には、ちょっとおなかを満たしてからの講演会となりました。
講演会といっても堅苦しい形式ではなく、同じテーブルを囲んでお話を伺うスタイルでした。

発災時、職場を片づけてから逃げた人たちの中には津波に流されてしまった方も多かったそうですが、丸光製麺では、社長がいち早く逃げろと声を掛けたことで犠牲者はいなかったそうです。でも、ご家族と再会するまでは心配で仕方なかったとのこと。家族が生きていたからこそ再建を決心できたというお話を伺いました。

発災後の工場の様子など、写真をお持ちいただきましたので、私たちも当時の様子を思い出すことができました。震災で得意先の8割を失ったこと。徐々に各社再建されてきてはいるけれど、 再建を諦めたり未だに検討されてる商店もあって、復興とは言い難い現状のようです。一関で操業しているものの、人手不足には悩んでいらっしゃいました。

熊谷さんのお子さん(双子)は現在中学生だそうですが、グラウンドに仮設住宅が建っていたため、外のグラウンドでの体育祭の経験しかないそうです。ようやく来年度(中3)で、自校のグラウンドでの体育祭を経験できるそうです。
こういう生活に密着したことって、ちょっと想像力を働かせてみればわかることもありますが、なかなか思い至りませんね。

料理メニューは、海藻サラダ、ねぎしらす焼き、気仙沼ホルモン、ほやの酢の物、かにばっとう汁、栗と桑茶のパウンドケーキ。
今回、丸光製麺のはっとを使い、ねぎしらす焼き、かにばっとう汁を用意しました。

    

海藻サラダのわかめ、気仙沼ホルモン、ほや(冷凍)とゆずヶ島しょうゆポン酢、野菜サラダにかけたドレッシングは、ワールドポーターズ内の気仙沼PORTで購入しました。冷凍・冷蔵商品も扱っています。ほやは、好き嫌いが激しいのですが、ゆずヶ島しょうゆポン酢とよくあっていたようですね。

お酒は、気仙沼の角星さんから送っていただきました。
水鳥記 特別純米酒 ひやおろし、水鳥記 特別純米酒 山田錦 五割五分、福宿 吟醸酒 蔵の華、気仙沼珈琲酒(リキュール)。どれも人気だったようです。珈琲酒はほんのりコーヒーの香りがして、おいしかったです。

デザートとしてお出ししたパウンドケーキは、熊谷さんの妹、金野洋子さんのご主人・金野敬さんにつくっていただきました。浅草で「K’s cafe」を経営されています。機会がありましたら是非行ってみてください。震災後、東北から東京に引っ越されてきた方も多く、そういう方たちの人知れず心に溜めてしまった辛い思いやストレスなどを吐き出し、少しでも癒してもらえる憩いの場にもなれば、という思いも持ち経営されています。こじんまりしたかわいいお店です。

最後にスタッフもご挨拶させていただきました。

終了後、参加者全員で記念撮影。

熊谷さんは、翌日東京での商談、その日のうちに大阪へ移動してまた商談、という多忙な中、横浜に来ていただきました。出向いていかないと、なかなか新たな顧客獲得は難しいとおっしゃっていました。直接お話を伺わなければ知りえないことがたくさんありました。またこのような機会を皆様に提供できればと思います。

(※写真提供 飯塚伸夫様)