【報告】8/28聖ヨゼフ学園職員研修「DIG」

2017年8月28日(月)、横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園の教職員研修で、災害図上訓練のひとつである「DIG」を実施しました。DIGはDisaster Imagination Gameの略で、「ディグ」と読みます。
聖ヨゼフ学園では、信仰・希望・愛の力によって一人ひとりが生かされていくように、この3つの力(徳)を 信・望・愛の校訓として掲げられています。自然光が巧みに取り入れられる校舎は開放的です。

私立の学校なので、かなり広範囲から通学する児童・生徒そして先生方が在籍されています。
10班に分かれ、学園を中心に学園の北側、鶴見駅東口方面、川崎方面、横浜駅周辺、新横浜駅周辺、綱島・日吉駅周辺、大口駅周辺、川崎駅周辺、蒲田駅周辺等、10のエリアを分担しました。
小学校から中学・高等学校までの先生方それに職員の方総勢70名での研修となりました。
まずは横浜の過去の災害について学び、映像を交えながら進めていきます。地図を使ってのグループワークでは、各地区ごとのハザードマップを学園事務の方が中心となって揃えてくださいました。広範囲だったので大変だったと思います。

    

まずは、町の基本情報として、国道、県道、鉄道、駅名等をペンで書き込み、次に、自宅やよく利用する場所にシールを貼ります。さらに地域防災拠点、病院、要配慮者のいる施設等にもシールを貼っていきます。

   

基本情報を書き込んだあとは、ビニールシートを重ね、次はハザードマップを見ながら被害想定を重ねていきます。
地域によっては心配のない災害もあります。その地域の特性を知ることが大事です。

    

完成した地図を見ながら、各班で気づいたことを話し合っていただき、順番に発表です。

    

それぞれの班で様々な気づきがありました。今日の気づきを、ぜひ子どもたちの安全のために活かしていただきたいと思います。

【参加者感想】
・地図の上に透明のシートをのせて色を付ける活動は、子どもたちも楽しく取り組めそう。
・ハザードマップを頭に入れておけばある程度の行動の指針になりそう。
・ 最後の言葉「災害をどうやり過ごすか」が肝だと思いました。大人は子どもを安全に守らなければいけないし、行動する人は臨機応変に対応する力が必要だと感じました。自分の地域のハザードマップも頭に入れておきたいです。
・地域の中でどの場所が危険だと想定されていて、それを元に避難する場所などを話しておくことは大切だと感じました。本校は、児童の住居地域が広いので、学校だけでなく、家庭での確認も重要だと思いました。
・広域地図上にマークを付けて災害時の被害状況を想像するという方法が具体的で興味深かったです。横浜の中心部がいかに災害に弱いかがよくわかりました。
・地図に書き込む作業を通して危険な場所がよくわかり、どのように避難すればよいか、具体的に考えることができました。子どもたちも、このような体験ができればよいと思いました。

DIG(災害想像ゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。

■講座概要■
講座名:聖ヨゼフ学園職員研修「DIG」
日時 :2017年8月28日(月) 9:15~11:10
会場 :聖ヨゼフ学園 小原館101・102教室
参加者:70人(小学校・中学校・高校の教員、事務職員)
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 小峰道晴 谷本恵子 西川哲 矢嶋恵子 山根美知子
【エリア】鶴見、相模原、鎌倉、葉山