【報告】9/5横浜市立並木中学校職員研修「クロスロード」

2017年9月5日(火)、横浜市立並木中学校での職員研修で、今年度は「クロスロード」を行いました。
昨年度はモデル校として一年間、保健委員会での防災教育や職員研修、地域の訓練等に関わらせていただきました。

災害対応カードゲーム「クロスロード」は、阪神・淡路大震災で、災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成されたゲームです。講師・石田よりレクチャーし、早速体験に入ります。各グループ5名ずつとなり、各人に「YES」「NO」」カードを配布します。「この夏、一番の思い出」を各々話し、最初のカードの読み手を決めました。

問題カードを2回読み上げ、5秒程度で各々が「YES」「NO」を決め、カードを裏返して出します。一斉にOPENにし、多数派には青座布団を配布します(少数派は無し)。その時々の問題で、唯一のカードを出した人には金座布団を進呈(それ以外の人は無し)。その後「Yes」または「No」を選んだ理由を順番に話します。
  

—–例題です。—–
問題:あなたは食糧担当の職員です。被災から数時間。避難所には3000人が避難しているとの確かな情報が得られた。現時点で確保できた食糧は2000食。以降の見通しは、今のところなし。まず2000食を配る?

YES 配る or NO 配らない
—————–

一通り終わってから、先生方には問題を考えていただきました。
  

「立場」「状況」「判断」を考えるのはなかなか難しかったと思います。作成した問題を発表し、全員で取組んでみました。実体験を元に作った問題だそうで、リアリティのある問題でした。
クロスロードは、災害時に起こる判断の難しいことがらに対して自分ならどう判断するかを考え意見交換するゲームです。他者のさまざまな考えを知ることができます。災害時に限らず応用できるかもしれませんね。

【参加者の声】
・いろいろな考え方があり、正しい、正しくないの判断は難しいと思った。
・真剣に考えることができた。海に近い地域ということもあり、子どもたちにも考えさせたい。
・スピード感がジレンマを刺激した。
・人それぞれで考えていることが違って面白かったです。なかなか迷う質問でした。まさに「ジレンマ」です。とても有意義な時間でした。
・少数派の意見も大切!!
・様々な考え方があることに驚いた。これが実際の避難所でできれば多くの知恵があつまるのかなと感じました。短時間で意見をまとめる難しさも同時に理解できました。

クロスロード(災害対応カードゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。

■講座概要■
講座名:横浜市立並木中学校 職員研修「クロスロード」
日時 :平成29年9月5日(火) 15:45~16:45
会場 :横浜市立並木中学校
参加者:20人
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 小峰道晴 西川哲 矢嶋恵子 谷本恵子
【エリア】鶴見、相模原、鎌倉、葉山

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