2017年7月24日(月)、学校が夏休みになったタイミングで、厚木愛甲地区小学校の安全部研修が厚木市立愛甲小学校で開催されました。
講師の石田を筆頭に、防災教育ファシリテーター6名で伺いました。「HUG」は9時20分からの開始でしたが、研修会場のパソコン教室には、すでに先生方40名が揃っておられました。
早速、講義の開始です。まずは避難所「〇」「×」クイズからでしたが、さすがに安全部の先生方です。どの問題も正解者の方が多かったです。
「HUG」を体験したことがあるのは、愛甲小学校の校長先生だけ、「HUG」を聞いたことがあるという先生も数名ということでした。
「今日は、どれだけパニック状態になるのか体験してください」という講師・石田の言葉に少々ドキドキされた先生もいらっしゃったことでしょう。
過去の避難所の様子や災害を写真で確認し、改めてイメージしてもらいました。本日の設定をお伝えし、いよいよ開始です。先生方は、今日は避難所運営をする地域の人になっていただきました。
簡単な自己紹介後、役割分担です。
読み手は311ネットスタッフ。ほかに進行、記録、発表の役割が、かなりスムーズに決められました。途中で臨機応変に変更することも可能です。
1~15まで読み上げ、配置のルールや受付の場所を考えていただきました。避難所内の通路の幅を変更したり、受付の場所を考え直したりしたグループもありました。
この後は、読み手は容赦なくカードを読み上げていきました。パニック状態を体験されたことと思います。
イベントの未処理があったグループもあり、いろいろと考えるきっかけになったのではないでしょうか?
ゲーム終了後にはワークシートを使って発表に向けてまとめていただきました。途中で他の班の様子も見て回っていただき、自分たちの班の「ここがよかった」ということも考えていただきました。
愛甲小学校は、避難所となる体育館が2階、1階には公民館というちょっと珍しい造りの学校でした。東名高速道路も近いですが、学校の周りは田畑に囲まれていて、のどかな雰囲気もあります。
近くには相模川水系の河川、玉川(たまがわ)が流れています。小さな川だそうですが、氾濫した場合、愛甲小学校は水に囲まれてしまう心配もあるとのこと。避難所指定の条件について、私たちも考えさせられました。
【ワークシートより】
「対応に困ったこと」の上位
・たばこ ・トイレ ・高齢者が多い ・持病のある人が多い
【参加者アンケートより】
・実際の避難所ではゲーム以上の混乱が起きるんだなと思いました。どんどんくる人や物資などにどのように対応するか、とても考えさせられました。
・避難者の数だけニーズがあると思うが、災害時には人命に重きを置いて何を優先するかの判断が難しいと感じました。
・実際を想定して考えると、どのように対応すればいいのかが難しく、パニックになりました。次々とせまってくる状況に対応するために仲間と協力して最も良い対応等をとらなければならないと思った。
・実際はもっとパニックになるのだろうと思いました。思っていたよりも気を配らなくてはならないことも併せて体験できました。
HUG(避難所運営ゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。
■講座概要■
講座名:厚木愛甲地区小学校安全部研修「HUG」
日時 :2017年7月24日(月) 9:20~11:30
会場 :厚木市立愛甲小学校 パソコン教室
参加者:35人(厚木愛甲地区小学校安全部の先生)
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 岡田賢吉 小峰道晴 谷本恵子 西川哲 矢嶋恵子
【エリア】港南台、鶴見、相模原、鎌倉、葉山