【報告】8/6防災教育ファシリテーター養成講座<初級編>第2回市民防災センター体験&防災計画

2017年8月6日、防災教育ファシリテーター養成講座<初級編>第2回は、横浜市民防災センターの研修室をお借りして、「地域防災計画」「学校防災計画」について学んだあと、市民防災センターで様々な体験をしました。
横浜市民防災センターは、昭和58年に開館した防災学習施設です。2016年(平成28年)4月1日に、「自助・共助を学べる横浜市の中核施設」として、リニューアルオープンしました。「機動特殊災害対応隊」が配置されていますし、横浜市消防音楽隊の活動拠点でもあります。
大規模災害発生時には、「一時避難場所」として、被災者の応急救護活動拠点となります。横浜駅西口の帰宅困難者一時滞在施設でもあり、駅周辺滞留者の一時的な受け入れを行うほか、その際に配布する水・毛布等の備蓄もなされています。

第2回から参加の方もいるので、改めて自己紹介タイムを設けました。
まずは、当団体の防災教育事業の全体像を説明し、防災教育ファシリテーターについても説明しました。

今回の講座は宿題がありました。
「自分が住んでいる市区町村の「地域防災計画」の総則をプリントして持ってくること」
どのような経緯で作られるようになったものなのか、防災計画の基本構成、概要等について説明し、各自持参した「地域防災計画」を読んで、自分が住んでいる地域について、どのような災害特性があるのかをまとめました。
初見でこのまとめの作業をするのは、実はとても大変なのですが、みなさん一生懸命に取り組んでいました。
続いて、各自がまとめた情報をとなりの人とシェアします。
同じ市内でも区によって違いがあったり、同じ政令指定都市でも記載されている内容が異なっていたり、たくさんの気づきがありました。
  

次は、防災教育ファシリテーターには欠かせない「学校防災計画」についても学びました。各学校で「学校防災計画」は作られていますが、構成や内容は学校によって違います。
お昼休みに実際の学校防災計画を見る時間を作りました。

後半は全員で体験コースに向かいました。
まずは「災害シアター」。大地震が起きた時には…と、過去の写真を用いて、映像と音声で改めて思い出すこともありました。みなとみらいの風景が映し出されたときには、ここで災害が起こったら…と考えさせられます。
災害シアターは、3か国語字幕【英語・中国語(簡体字)・韓国語(ハングル)】、 日本語副音声&字幕対応しているそうです。
次は、「地震シミュレーター」。実際の地震の揺れを起こす装置で、東日本大震災や阪神淡路大震災などの過去の地震の揺れなど体験しました。東日本大震災以降、注目されるようになった長周期振動も体験できます。
  

2階では、消火器を使った消火体験と、煙からの避難行動体験です。

減災トレーニングルームは、戸建ての部屋が再現されており、映像や音で演出される地震や火災、大雨時の対応等を体験し、身を守る行動について学びました。内部の様子は外からモニターで見ることができます。
室外に避難するときに、ペットを連れて出てきた人がいました。これまでに何度も減災トレーニングルームの体験をしましたが、ペットを連れて出てきたのは初めてでした。ご自身がペットを飼っているのだそうです。
  

体験終了後はランチタイムです。訓練室の一画を使わせていただきました。

午後は改めて今日学んだことを振り返り、また、実際の学校防災計画を見比べて気づいたことを共有しました。
最後に記念撮影。

次回は8月19日(土)10時から、かながわ県民センター11階講義室で「逃げ地図」を体験します。

【参加者アンケートより】
・体験とセットになると理解度や意識がより高まることを実感しました。
・ディスカッション中に話に出た在日外国人に対する防災教育が2020年(オリンピック)に向けて、もちろんその後も重要になるのではないかと思った。
・災害時に正しい情報をどこで得るか改めて考えようと思う。
・災害時の学校の役割は、学校という場が災害対応拠点として役立つということを改めて知りました。実際に発生時にどう運営したらいいかも学びたいです。
・学校の先生はいろいろな仕事があるのに防災にも関わらないといけないので大変だなと思います。

■講座概要■
講座名:ファシリテーター養成講座<初級編>第2回 横浜市民防災センター体験&「地域防災計画」
日時 :2017年8月6日(日) 10:00~13:30
会場 :横浜市民防災センター
参加者:11人
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 小峰道晴 西川哲 矢嶋恵子 谷本恵子
【エリア】鶴見、相模原、鎌倉、葉山